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第1話

1 . toru 愛と哀
326
2023/09/27 12:26
  雪がしとしと降る現在、12 月下旬 。

  クリスマスが終わったばかりの街でも 、
  イルミネーションの周りは幸せそうなカップルで溢れていた 

  私達も一般的に見たら幸せそうに見えるのかも知れない 、
  彼にあの言葉を告げられるまでは ...



mee
 徹 !!! 
mee
 イルミネーションめちゃくちゃ綺麗だね 
 徹と来れて嬉しいなあ

  いつもなら私が言ったことに 
  優しくて甘い声で答えてくれるのに今日は違っていたから 、
  違和感を覚えた 。

  反応がないことを不思議に思った私は 
  徹の顔を覗き込むようにして見た 。



 toru
 toru
 ねえあなた 。 
mee
 ん ? どうかした ? 





 toru
 toru
 俺たち別れよう 


  急に告げられた別れの言葉に 、
  雪が積もっていくかのように頭が段々と真っ白になった 。

  なんで今なの 、 なんでなの ...
  いいよなんて言葉は簡単には出てこなくて 、
  疑問ばかりが私の頭の中を駆け巡った 


mee
 なんで ... 
 toru
 toru
 その方がいいと思う 
 俺のためにもあなたのためにも 

  いつもみたいに冷静に言う彼に少し腹がたった
  私のことは好きじゃなかったのかな だなんて 。

mee
 こないだ夢の話したばっかじゃん 
 夢はちがくても叶えようねって 
 言ったばっかじゃん ...
 toru
 toru
 ごめん 。 

  徹からはそんな言葉しか出てこなかった
  謝ってほしかったわけじゃない 、 
  嘘だよって言ってほしかったのに ...

  いつもみたいに冗談だよって
  笑い吹き飛ばしてほしかったのに 。




  
 toru
 toru
 今日はおんなじ家に帰ろう 
 経が終わったら俺たち終わりね 

  優しい口調で言う徹 。
  なんで今日まではいいの ...

  時計の針が上になる時 、
  私は徹とは別れることになる 。

  まるで魔法が解けるように 、
  シンデレラのように終わっちゃうんだね 。


 
 toru
 toru
 よし 、 家帰ろう 

  私達は 、 同じ大学に通っていて ..
  叶えたい夢は違っても同じ道を歩いてきた 。
  私の家はあるものの 、 徹が一緒にすみたいからと
  最近はずっとあの家を留守にしていた 。

  久々に帰るなあ ...


 toru
 toru
 俺たちの家に到着 
 toru
 toru
 先お風呂入っといで 
 寒かったでしょ 

  いつもと変わらない徹を見ると 
  何を考えているのかわからなくなるし 、
  一緒にいられないんだと思ったら涙が出てきそうだった 


mee
 ありがと 
 先に行ってくるね 

  それからいつものように映画を見て過ごした 

  そして 24 時 ...
  私達の魔法は解けてしまったみたい  

  その日は家に泊めてもらって朝を迎えた 


 toru
 toru
 じゃあね あなた 
 toru
 toru
 大学は変わらないけど 笑 
 応援してる ずっと
mee
 徹ありがと 
 私も応援してるよ 

  もう一度徹の顔を見たら 
  顔がぐしゃぐしゃになると思って 、
  だいすきな人の家をあとにして終わりをむかえた 。





  それから 3 年後 。

  私はなりたかった職業でもあるスタイリストとしての 
  仕事をこなしていた 

  好きなことを仕事にするのはやりがいを感じるし
  すごく嬉しいけどその分体力も使う 。

  その人に合う衣装 、 色 、 形 、
  色んなところに気をつけなければならない ...


mee
 はあ 、 つかれたあ 

  誰もいない青空の下で 、 本音を漏らした

  誰にも届くはずないのに ...
  横から声がして私は振り返った 。



 ?
 大丈夫ですか 

  明るい太陽の光がわたしの満ちを照らしてくれるかのように
  風向きが変わったような気がした 

  出会いはまた 、 わたしを変えてくれる ...







  だれと出会ったかはよく考えてみてください .. !!



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