第14話

#13
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2020/07/06 12:27
「さっくん運転できるんだね〜」


「…バカにしてるな?運転て難しいんだぞ?あなたも免許取ればわかるぞ?」


「さっくん…私免許持ってる笑」


「マジかよ」


「うん、18になってすぐ取った。車は運転できた方が便利かなって。」


「ほい、着いたでやんすよ〜」



ショッピングモール。久々に来たな。


「まず服見ていい?」


「うん、俺も仕事用の服欲しいんだよね〜」


そういえばさっくんてなんのお仕事してるんだろ。聞こうと思ってやめた。聞いたらきっと笑顔で答えてくれる。でも「あなたは?」って絶対聞かれるよね。さっくんに仕事の話はしたく無いもんな…


「これ絶対似合うよ!」


さっくんがニコニコしながら持ってきた服は、普段私が着ているのとは少し違っていた。


「えーそうかな…?」


困った顔で笑う私に、店員さんは「試着しますか?」と声を掛けてくれた。


「あなた着れた?」


さっくんの声が聞こえる。

「もう少し待って〜!」

そう言って鏡を見てみる。さっくんの言うとうり、私にとても似合ってる気がした。

「どうかな…?」

「ほら、よく似合ってる。」

「いったでしょ?」 と言わんばかりのドヤ顔でさっくんは私を褒めてくれた。


「よし、お会計してくるでやんすねー!」

「え?まって自分で払うよ?」


「いーの。俺が買いたいから買うの!」

結局彼がお会計をしてくれた。


その後、さっくんは動きやすそうなズボンとTシャツを買っていた。

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