佐久間「とうちゃくピーマーン!!」
さっくんの家に着いた。マンションの13階。阿部くんの病院も見える。
佐久間「あなたー?この部屋と家具自由に使っていいから!」
そういわれ、入った部屋にはベット、デスク、それからドレッサーまであった。
女性が住んでたのだろうか。
そんなことを考えていると、さっくんが
佐久間「ここ、元々姉貴の部屋なんだ。2人で住んでたんだけど、俺が25の時結婚してアメリカ行った。」
さっきからなんなんだ。さっくんは人の心でも読めるのか?笑
ここで私はあることに気がつく
「あ…」
佐久間「ん?どした?」
「服何も無いや…」
するとさっくんは
佐久間「明日何もない?日曜日だし、一緒に必要なもの買いに行こう?しばらくここにいるでしょ?」
と言ってくれた。なんだか、隠し事してるのが申し訳なくなるくらいに彼は優しかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!