「あなたが今どこにいるか、俺知ってるから笑 会いに行くから楽しみにしててね。あなたちゃん♡」
お願い…来ないで…来ないで…!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁ」
「あなた落ち着け!俺だ!大丈夫だから!落ち着いて!」
倒れ込んで叫び出した私を、さっくんが必死に落ち着かせようと抱きしめてくれている。
苦しい… 息ができない…
「そう、あなた大丈夫だから… 深呼吸して…? そう、上手…」
さっくんが優しい口調で呼びかけてくれる。段々と息が落ち着いてきた。
「はい、お水飲もうか?」
ゆっくりと水を飲む。
「落ち着いた?話せそう?」
さっくんの呼びかけにコクリ頷いて応えると、彼は優しく私をベットに座らせた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。