第22話

#21
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2020/07/12 06:16
あなたside




「季節を売るお仕事だよ」



そういった私に、彼は優しく笑って



「じゃああなたは妖精さんだ」



と言って仕事に行った。



洗い物をしながらさっきのことを考える。


さっくんなら認めてくれるかもしれない。汚い私を受け入れてくれるかもしれない。


そんな想いから、試すような事を言ってしまった。


彼が私の言葉を理解した上であんな事を言ったのかはわからなかったが、さっくんの笑顔で少しだけ心が軽くなった。












我ながら自分勝手だ。


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