「頂きます!」
5人で料理を囲み、楽しく食べる。きっとこれもさっくんが私のためにやってくれた事だ。
「てか阿部ちゃんと翔太たちは知り合いだったんだ?」
「よくこの4人で飲むんだよ」
さっくんが教えてくれた。
よく見るとキッチンにお酒の箱が置いてある。
「じゃあ今日はみんなで飲もう!」
「あなた?未成年でしょ?」
涼太に諭されたが、そんなのお構いなしだ。
「私も飲めるもん!」
「じゃあ… 特別に許すけどもう今日は絶対家から出ちゃダメだからね??」
「はーい」
阿部ちゃんと約束を交わして缶ビールを開ける。
シュワっといい音がした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。