ここで暮らしはじめて数ヶ月たったある日。
朝カーテンを開けると雪が積もっていた。
キレイだな…なんて思いながらベランダから外を見つめる。
すると、一台の黒い車がマンションの前に停まるのが見えた。
反射的にカーテンを閉め、ヘナヘナと床に座り込む。
段々と呼吸が乱れてくる。
ハァハァァ…
さっくん…助けて…息が出来ない…!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
突然パニックを起こし叫びだした私を、慌てて飛び起きてきたさっくんが落ち着かせようとする。
「あなた!?落ち着いて!」
発狂するように泣きながら叫び続ける私を必死に押さえつけようと彼が私を抱きしめた時、インターホンがなった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。