中庭でアワビを焼いていた信長様。
私はそっと隣に座った。
やっぱり理由も言えなければ
みなは認めてはくれないよな。
大丈夫ですわ。
今はみなさん困惑してますが、
きっと信長様の気持ちを分かってくださいます。
そうだといいんだが。
少なくとも、私は信長様を信じます
ふっ⋯それは心強いな
信長様はそう言って小さく笑った。
アワビですか?
みやびちゃん
まるで戦国時代の武将のようですわ
武将?
戦国時代の武将たちは戦の前に打鮑、かち栗、昆布を食べたそうです。
なぜその3つなのですか?
相手を打って勝って喜んぶ。
武将が縁起を担ぐために。
まぁダジャレですわね。
なるほど。
みやびちゃんの知識に私が素直に関心していると、信長様はとんでもない事を言い出した。
武将⋯
そうでした。
信長くんたちは明治以前の歴史を習って居ませんから武将と言われても分かりません
俺も食ったのかな?
俺も食べたとは?
戦国時代を生きた織田信長である俺もこれを食ったのかな?
⋯ッ!!
みやびちゃんは驚きのあまり立ち上がって後ろへ後ずさりした。
知ってたのですか?ご自身が織田信長のクローンだということを。
あぁ。
あなたさんも⋯?
先日、信長様から伺いました
俺らだけでは無い。
秀吉も黒田も武田も伊達も。そして家康も。特進クラスのすべてが戦国武将のクローン。そうだよな?
⋯ッ
みやびちゃんが答えないことが、信長様の問いかけが本当だと物語っていた。
信長くん!
行くぞ、あなた
はい、
みやびちゃんの横を通る時に顔を覗けば、私たちへ掛ける言葉が見つからないのかとても切なそうな顔で私たちを見つめていた。
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