「 俺さ、もうお前に会えない 」
『 ……えっ?? 』
「 夢ができたんだ 」
『 ……そっか。 』
『 あんなにダンスとゲーム以外、夢中にならなかった力に夢できたんだね 』
「 …ごめん、ほんと自分勝手で 」
『 …もう、慣れたよ。笑 』
『 力の気まぐれなところ 』
「 …………俺の夢、否定しねぇの、? 」
『 否定して欲しいの?笑 』
『 あの力が頑張ろうってしてるなら、それを私が否定するのはおかしいでしょ 』
『 だから私は、私にできることをする 』
「 それは何? 」
『 力を全力で応援すること 』
よ く 考 え た ら 、こ の 日 か ら 運 命 の 歯 車 は 回 っ て た ん だ ね 。
今 も 全 力 で 力 を 応 援 し て る よ 。
第 2 章 決 意 と 別 れ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。