第44話

嫉妬④
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2019/04/02 08:15


 昼間、いつものようにメールが来た。
『愛しているよ』
 ホッとしたのもつかの間、そのあとにふたたびメールが来た。
『今日は仕事があるから、自分の家に帰って』
 がっかりした。私は、ユウに会いたかった。昨日も会ったけれど、今日も会いたかった。
 なのに、そんなメールが来た。会いたかった。ほんとうに会いたかった。
『わかった。じゃあまた明日』
 そう返事すると、自分のアパートへ帰った。久しぶりのひとりの夜は、静かでとてもさみしかった。
 ユウの熱が恋しい。言葉では言い知れぬ空虚感に包まれながら、眠りについた。
 それから、三日間連絡がなかった。私は毎日のようにユウの家へ足を向けた。
 インターホンを鳴らしても出てこない。暗くなるまで外で待ってみた。家の明かりがつくようすはなく、人の気配もない。
 携帯の着信を確認した。やはりなんの連絡もない。
 肩を落とすと、重たい身体を引きずるようにその場をあとにした。
 こんなこと初めてだった。これまでのユウからは考えられない。
 一日に何通もメールが来た。すぐに返さないと、ユウは不機嫌になる。だから、私はトイレに立つたびにメールを確認した。
 それがこの三日間ぱったりとなくなった。私は、その日バーでひとり飲んだ。
 アパートへ帰り着いたのは、午前零時。携帯は一度も鳴らなかった。


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