第43話

お手紙書くときって個人的にわくわくよね。

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2019/11/10 06:14

背景  ばくごーへ
うふふ、大好き♡
ん？なにが伝えたかったのかって？
大好きって言いたかっただけ〜ww
授業つまらんくてさー、
もうそろそろ寝そうやわ…
じゃあおやすみんご。
あなたよーり⸜❤︎⸝‍

よし書けた!!今は授業中だけど、これを爆豪まで届くように投げる!!

スっ

あなた

よっしゃ！

プレゼント・マイク

はい甘井静かにしろ〜！

あなた

あ、さーせんww

爆豪勝己

(あ？なんだこれ、手紙ィ？)

お、読んでる読んでる！

爆豪勝己

…

爆豪勝己

(なんだこれ)

感動してるのかな？？うぷぷ、かあいいわ〜

それにしても、授業つまらん〜
プレゼントマイク先生すまんね、寝ますわww

《3分後》

コツンっ

あなた

なに？！

プレゼント・マイク

甘井〜、またうるさいぞ〜！

あなた

あ、すいませんww

え、なんで起きたんだっけな？
あ、なんかが頭に当たって…

つんつんっ

あなた

？

口田甲司

（これ落ちてたよ!!）

⚠️口田くんは、隣の席です！






手紙？もしかして爆豪からの返事？！

あなた

あ・り・が・と・う!!(口パク)

なんて書いてあるんだろ!!

『背景 ばくごーへ…』
って私が書いたやつやん!!

ん？ちょっと待て。

✕背景 〇拝啓
✕ばくごー 〇爆豪

赤ペンで添削されて返ってきたあああああ

お前は赤ペン先生かよっ!!

あ、最後まで読み返したら、なんか書いてあった。なになに？

『次のテストで1位とんだろ？
それなら寝てんじゃねェ。授業を真面目に受けろ。あとなァ、俺も大好きだ。』

あなた

くぅ〜!!デレかよっ!!

プレゼント・マイク

うん、甘井廊下に立ってろー

あなた

しまった!!声に出てた!!
てか今どき廊下に立たせるってww

プレゼント・マイク

廊下に立たせることに時代もなにもねぇよw
諦めて立ってろよー！

あなた

はーいww

まーいっかw
廊下でも授業内容聞こえるしw
あ、でもノート…しまったああああああああ

プレゼント・マイク

ここテスト範囲なー！

おい私にも教えろやあああああああ

《授業終わり》

あなた

あー、やっと終わった…

瀬呂範太

おつかれあなたww

あなた

ちょうどいいとこに瀬呂！

瀬呂範太

お？どした？

あなた

先生、どこがテスト出るって言ってた？！

瀬呂範太

あー、わりぃ俺寝てたww

あなた

役立たずぅ!!
切島は？！

切島鋭児郎

俺聞いてたけどノート取ってねぇから忘れたww

あなた

何してたの？！
あー、もう絶望だああ

上鳴電気

ねぇ俺に聞かねぇの？！

あなた

え、だって上鳴ばかじゃんんん

上鳴電気

ひでぇな!!ちゃんとノートとってるぜ！

あなた

まじで？！ちょ、写さして！

上鳴電気

いいぜ！

パラッ

あなた

…

上鳴電気

どーだ！読みやすいだろ！

あなた

うん。あんたに希望を抱いた私が馬鹿だった。すまん。

上鳴電気

なんでだよおおお！www

あなた

だってー、絶対睡魔と戦いながらノートとったでしょww
字がミミズw読めんww

上鳴電気

あ、確かに言われてみればw

爆豪勝己

ん。

あなた

爆豪？

爆豪勝己

…貸してやる。

あなた

いいの？！

あなた

ありがとうううう！

あなた

え、もう大好き。

そう言って抱きついたら、爆豪は真っ赤になって照れてたww

爆豪勝己

人前で抱きついてくんじゃねェ!!///

あなた

その怒りが照れ隠しだということをあなたちゃんは知っているのだよ♡

爆豪勝己

照れてねェ!!

あなた

はいはいwww

爆豪のノートを借りて勉強したら、少しだけ頭が良くなった気分！嬉しいね⸜❤︎⸝‍
意外と字キレイだし、読みやすいし、まとめ方うまいし、なんなの？！完璧かよ!!
私が1位になるには、爆豪の壁も越えなきゃだし…難しいね！諦めよっかなwww
まあ、とりあえずもうちょい勉強頑張りまっす!!

〜作者から〜
久々でした！授業中に手紙書いて暇つぶしはよく友達(女子)とやります(笑)
うちの高校は女子校に近くて男子がいないので、青春とは程遠いですね(笑)
次も日常を書いていくのでぜひ楽しみに待っててください！
ではまた次のお話で！

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編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。