第78話

過去だけは晒されたくなかった本当に
5,894
2020/06/06 08:00
私も脱車椅子になって、名残惜しくも爆豪家を去り、寮生活へと戻ったわけだけど…
あなた
暇中の暇。
なんかおもしろいことないかなー
コンコン
あなた
はいはいはーい
上鳴電気
よっ、あなた!
あなた
よっす!
上鳴電気
あなた宛てになんか届いてたぜー!
あなた
なんだろだろ…
上鳴電気
みるめありこ?誰だそれ
あなた
ああ!違う違うww
あなた
見目有子みるめゆうこだよー!私の幼小中の幼なじみ!
上鳴電気
女子?!かわいい?!
あなた
かわいいよ!
上鳴電気
まじかっ…!!
あなた
ええとなになに…
「あなたへ」
久しぶりーん
この前記憶の整理してたらあんたの幼稚園と小学校時代の記憶が出てきましたたんこぶ


幼稚園と小学校時代はあなたにとって黒歴史かなーと思いながらも記憶のおすそ分けですするめ


DVDに落とすの大変だったからぜひ派閥?のみんなで見てねねこにこばん


「見目有子」
あなた
あ、これあかんやつ
あなた
こうなったら燃やすしかっ…!!
上鳴電気
早まるな早まるなww
上鳴電気
あなたの、幼稚園と小学校時代?!見たいです見たいです!!
上鳴電気
もしもし瀬呂?あなたの部屋集合今すぐ!
瀬呂範太
りょーかいー
上鳴電気
もしもし切島?あなたの部屋集合今すぐ!
切島鋭児郎
おうー!
上鳴電気
もしもし爆豪?あなたの部屋集合今すぐ!
爆豪勝己
あなた
おい、呼ぶな!!そしてなんでみんなワンコールしない内に出るの?!珍しくない?!
『2分後』
あなた
そして全員揃うと…
爆豪勝己
アホ面ァ、何があった
上鳴電気
あなたの幼稚園と小学校時代のDVD
あなた
やめてくれぇえええそれはもう燃やすんだぁあああ
瀬呂範太
なんでそんな物あんだ??
あなた
私の友達の個性録画…見たもの全てを記録し記憶として脳に刻まれる。
あなた
目をつぶってこめかみ部分を押さえると、いらない記憶を削除したりできる。最大15年分記憶可能。
あなた
テスト前日は教科書眺めるだけで記憶に残るから、常に1位。全教科100点
あなた
ちなみに、記憶のDVDへの落とし方は企業秘密らしい。
瀬呂範太
な、なるほど…
あなた
私の小さい頃のことなんてめちゃくちゃ黒歴史やねん…
切島鋭児郎
ま、とりあえず見てのお楽しみだな〜ww
あなた
うぅ…
.

.

.
見目有子
ねーねー!遊ぼっ!!
??
は?嫌だし
切島「なんか、あなたっぽい…?けど、口悪っ!!」


上鳴「今より怖いっ!!」
見目有子
ねーなんでー??!!
??
うるせー。つか、どーして私と遊びたいの?
見目有子
うーん、楽しそうだから!!
??
死ね
見目有子
なんだお前、ちょーおもしろい!!
??
あー!死ねって言っちゃいけないんだよー!!
爆豪「もう1人ガキが来たな。こっちがあなただろ。」


瀬呂「確かに、こっちの方が言葉遣い優しいし…」
見目有子
あなたちゃん気にしなくていいんだよー!!
上鳴「なんだ…ホッとしたぜ…」
??
辛井あなたはすっこんでろ。
切島「…ん?」
??
甘井あなたってばおっかないのー!!
上鳴「…ん?ん??」
あなた
だまれブス
辛井
こわいこわーい!!おばあ様にあんさつしてもらうんだからー!!
瀬呂「このやさぐれ小娘…あなたかよ?!?!」
甘井「はい…私です…」
見目有子
あなたとあなたちゃんってさー、なんで顔は似てるのに性格は違うのー?
あなた
知らねーよ。かかわんなつぶすぞ
見目有子
あははっ!!
上鳴「ええ?何笑ってんの?!サイコパス?!」
辛井
ゆうこちゃん、あっちで遊ぼうよ!
見目有子
私あなたと会話をせーりつさせるから、あなたちゃん行ってていいよー!!
辛井
わ、わかったー!
切島「幼稚園児なのに、語彙力高すぎね??」
甘井「うちの幼稚園の名前、語彙力幼稚園つって、語彙力の高いハイスペック園児しか入れないんっす…」
.

.

.
瀬呂「あれ、場面変わった」
あなた
あ"ぁ?てめぇ、こっち見てんじゃねーよ!!ぶっ殺すぞ!!
園児
や、やめろよ!せーじくん嫌がってるだろ!!
せいじくん
ぼ、僕のことはいいよ…気にしないで…
爆豪「誰だ?こいつ」
甘井「私が個性授かるまで、いじめ倒してた一個上のせいじくん。」
上鳴「いや、先輩かよww」
.

.

.
切島「また場面変わった」
あなた
有子ー!遊びに行こー!
見目有子
いいよー!行く行くー!
上鳴「あれ、優しくなってる、」
甘井「個性をこの辺りで授かりまして…」
瀬呂「これ小学何年?」
甘井「1年生あたりかと…」
せいじくん
甘井あなたー!
あなた
お??
せいじくん
お前は1年生だから俺に敬語を使え!
あなた
え、やだよ
せいじくん
なんでだよ!!
あなた
だってせいじくん私より弱いじゃん喧嘩
せいじくん
それは昔の話だっ!!
あなた
じゃあ喧嘩するー?しないけどー
せいじくん
くそっ、お前はいつも俺をバカにして!
あなた
バカにしてないもんー!喧嘩なんてしたらいけないもんね!
せいじくん
それをお前が言うか!
あなた
昔のことは忘れようよー?
せいじくん
忘れられるか、!あの苦悩の日々を!!
あなた
だからごめんって昔のことは!!申し訳ないと思ってるよ?w
瀬呂「あなたってもしかしてこういう口悪い系男子とか好きになりやすい?」
甘井「いや、せいじくん好きじゃないしww」
.

.

.
そこから、また何分か穏やかな私の時間が過ぎて、DVDは終わった。
あなた
お、終わった…あぁ、体力減った感じ…
切島鋭児郎
昔のあなたに着いていこうと思った有子ちゃんすげぇww
上鳴電気
まじでそれww
瀬呂範太
ちょっと、うん、尊敬するww
爆豪勝己
もうせいじってやつとは関わってねぇんだろうな
あなた
関わってないないww
私が小3のとき転校してったww
切島鋭児郎
つかよー、辛井にも優しい時代があったのなww
あなた
そうなのよ!ww
個性塩分とエベレスト級のプライドのせいであんな性格になっちゃったからね〜
この日は各自各々の過去話で盛り上がり、いつの間にか眠りにつくのであった…


明日から必殺技の訓練頑張ってこう…
                   to be continued↪︎
〜作者から〜

今回はやさぐれ小娘甘井ちゃんの過去があらわになりましたね…
吹き出しの色から察している方もいるかもしれませんが、「せいじくん」は意外なあの人物です、、
では、また次のお話で!

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