北人side
あなたに会いに行こーっと!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガバッと抱きつかれた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そう言うと北人は目を閉じた。
何かわからず聞き返す。
すると北人は”ここ”と唇を指さした。
もういいやっ!//
ちゅ♡
これは”おいで”のポーズだ。
私がそう言うと、北人が腕を広げる。
途中で恥ずかしくなって声が小さくなる。
”ありがと!”って微笑む北人。
かと思いきや…でも、って言いかける北人。
驚いたように目を開く北人。
言いながら泣きそうになるのを堪える。
それに気づいたのか、北人は何も言わず抱きしめてくる。
その言葉で一気にダムが崩壊した。
いつもの様に”よしよしっ”って言いながら
親指で涙を拭ってくれる北人。
私が上を向いた瞬間、唇を奪われた。
ゆき達がいるところに戻ると、遅い!って怒られたけど、笑
”あなた、愛してる”
上から降ってきた突然の言葉。
それは心臓に悪いよ〜。
そういう唐突な所も北人らしい。
真っ直ぐに気持ちを伝えてくれるところも。
北人、私も愛してる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。