昼休みが終わり
一緒にご飯を食べていた1つ下の後輩のスングァンは自分の教室へ戻った
次の授業は移動教室
ウチの学校は時間割固定だからあなたのクラスが変更なければ向こうも移動教室ですれ違うはずだ
毎週学校に来てる理由
肩にちょんと触れるだけでも
髪がふわっと触れるだけでも……!
呆れ顔で大きいため息をつかれてしまった
バシッと背中を叩かれ俺より前に出て歩きだした親友の背中をめがけて反論、、するけど事実なのが悔しい
もうすぐ、いつもあなたとすれ違う場所
だんだんと見えてくる先輩たちの波の中
あなただ
楽しそうに誰かと話ながら歩く隣には
永遠の宿敵ユンジョンハン!!
小学生の頃から何かとあなたと一緒にいて俺があなたのこと好きなのに勘づいている
……からなのか
俺の姿を確認すると見せつけるようにあなたの肩に手を回し引き寄せた
あいつ……
こっち見て微笑みやがった!!
わざとだ!!
気づいててやった!!
許さんぞユンジョンハン
あなたを手にいれるのは俺だ!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。