ピピピピピ
んん………もう朝…??
目を覚ますと目の前には愛しの人が。
俺にはこの人しかいないんだろうな。
そう毎朝実感する。
優しく頬にキスを落とすと、
目を擦りながら俺の名前を呼んでくる。
まだ寝ぼけてる様子。
朝から可愛いが溢れてますね。
なんですか。この可愛い生き物。
ぎゅ~とされると、やっぱり照れるもんで。
軽く唇に触れるキスをしたつもり、なのに
あなたは舌を絡ませてきた。
あら………積極的じゃない、
どんどん激しくなっていくキス。
やば…レコーディング
行きたくなくなってきた。
ピピピピピ___
……
あっぶねー……………。
この世にスヌーズ機能がなかったら
俺たちこのまま……………いやだめだめ!!
今日……………あ、7月29日………。
そんなことを話しながら、
ご飯を食べて、身支度済ませて、
家を出る。
新婚生活はいいですねぇ。
幸せ不可避ですね。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!