今日は BATTLE OF TOKYO リハ。
あなたさんも見てる。
かっこいいところを魅せたい………。
リハが始まる寸前、裕太くんが
俺に声をかけてきた。
あなたさんがにこにこしてこちらをみてる。
俺じゃなくて、裕太くんを見るんだろうな、
よしっ、頑張ってアピールしなきゃ…。
2番のサビが終わって、1人ずつが
8小節ずつパフォーマンスする時間に。
奇跡的に裕太くんの次に俺。
うぅっ、やっぱり裕太くんすごい。
言葉に表せないくらいやばい、
今日はアドリブでいいって言ってたよね、
最後にあなたさんに向かって指さし!!
絶対に決める。
コールと共にアクロバットからスタート。
この振りをこうして繋げて~、
最後にあなたさんに向かって指さし!!
あ、めっちゃあなたさん
びっくりしてる………。w
ってそんなの思ってる場合じゃなぁぁぁい!!
っぶない………サビ遅れるとこだった…。
あなたさん俺見て笑いすぎでしょ…。
ん??俺を見て………??
そんなことを考えているとステージが終わった。
あなたさんが全員にお水を渡してくれる。
GENEのみなさんの水にはGENE犬が、
RMPGの水にはあだ名とイメージアニマルが
書いてあるガムテが書いてあった。
はぁ…やっぱり裕太くんには勝てないか…。
裕太くんがあなたさんの頭を撫でた。
力也くん………強敵だなぁ…。
頑張らないと………。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。