第15話

Jmside
328
2020/11/30 07:36






傘繋がりでまた再会した女の子、あなた。













傘を返して関係が終わると思ってた。







でも俺は、管理人のことや、掃除のことを話していた。












あわよくばあなたちゃんにも手伝ってもらえれば、










なんて。














誰でもよかった。記念館は広いし。














話し相手が、









パクジミンとしてみてくれる人が、欲しかった。












でも俺の事情は知って欲しくなかった。













知ったら離れてくから。
















全員、離れていってしまったから。













教えたら、あなたちゃんもいなくなるんじゃないのか。











それだけは、耐えられなかった。







でもあなたちゃんは、













俺のことを知っても、










力になりたいと言った。




















初めてだった。

























好きな人を聞いたら、いないと答えられて。




















彼氏とかがいたら申し訳ないなんて思ったから聞いたのに、












いないと答えたあなたちゃんに、










心から安堵する自分がいた。
















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