第6話

第5話
580
2020/06/27 14:02
今日はシゲとショッピングに来た。本当なら2人きりが良かったけどシゲも私も何がいいのかよくわからなかった。だからあえて先輩を連れていった。
増田貴久
増田貴久
2人きりじゃ無くて良かったの?
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
いいのいいの。山行く時は2人だから。
私
まっすー、どれがいいと思う?
増田貴久
増田貴久
お前達まっすー、まっすー言うけど俺、一応先輩だからね。
私
今更いいじゃん。
増田貴久
増田貴久
まぁいいけど。
なんだかんだ言ってもまっすーはちゃんと私の服を選んでくれた。
増田貴久
増田貴久
あなただったらやっぱりピンクとか、黄色とか、可愛い色じゃない?
増田貴久
増田貴久
好きな色とかある?
私
緑。
増田貴久
増田貴久
ならこっちの黄緑のジャージとか?
私
可愛い!シゲどう思う?
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
いいんじゃない?
増田貴久
増田貴久
じゃあ決まり。
やっぱりいつもオシャレなまっすーだけあって服選びは早かったし、ちゃんと可愛かった。そこでまっすーは用事があり別れ、次はシゲと電気屋さんに行った。
私
何買いに来たの?
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
カメラ。
私
えっ?!
確かシゲの部屋には壁に所狭しと並んだカメラがあったはず。なのにまだ買うのかこの人は。
私
いっぱい持ってたよね?
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
うん、並びきれないぐらい持ってる。
私
まだ買うの?
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
買うよ。あっ!あった。
私
何が?
シゲが手にしていたのはクラシックなデザインのフィルムカメラだった。
私
一眼レフカメラとか買うのかと思った。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
今あなたが言ったよね。いっぱい持ってるって。
私
だけどシゲだったら買いかねないじゃん。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
何?俺の金銭感覚が馬鹿だって言いたいの?
私
違うけど。いっつもお金無限に出てくるじゃん。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
俺を魔法使いか何かだと思ってる?使えば無くなるから!
私
じゃあフィルムカメラ要らないじゃん。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
人を撮ったり、景色を撮ったりする時、たまに使いたくなるの。あなたの事もいっぱい撮りたいし。
私
撮らなくていいです〜私写真うつり悪いから。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
俺が撮りたい時に、撮りたいものを撮る。
私
もうどうでもいいや。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
最後結局聞いてねぇし!
シゲとの会話は、いつだってどこだって楽しいけど、山に行くのはもっと楽しみだ。いつも、シゲが居てくれると思うから。

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