第29話

第28話
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2020/08/24 09:56
私の両親は海外に元々住んで居るけど、婚約者との結婚の為に戻ってきていた。もちろんシゲと付き合っていた事なんて一切知らない。
父
お見合い相手かっこいい人だぞ。元々取引先の御曹司で将来的にはうちの会社と相手の会社を合併して引き継いで貰うことになる。あなたは裏で相手の事を支えてほしい。
母
で、今から写真見せるから、知り合いだったら言って、友達とかだったら結婚出来ないって決まってるから
その写真に映るのは、シゲだった。知り合いとは結婚出来ない。わかっていたけど私は初対面だと答えた。きっとシゲもそう答えると思ったから。
私は執事を呼び出して伝えた。知り合いだと言わないでほしいと。
シゲside
俺の両親は普段は海外に住んで居るけど、今回の結婚話で戻ってきていた。あなたと付き合っていた事、同じクラスだった事は一切知らない。
シゲパパ
シゲパパ
お相手は取引先のご令嬢。その会社と、うちの会社が合併して、お前が引き継ぐ事になる。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
え?合併するんですか?
シゲパパ
シゲパパ
あぁ、規模を拡大した方が事業も立ち上げやすくなる
シゲママ
シゲママ
友達とかだったら結婚出来ないから、今から見せるけど、その時言ってね。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
はい
そこに写っていたのはあなただった。俺は初対面だと答えた。きっとあなたもそう答えると思ったから。俺はすぐ執事を呼び出して伝えた。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
ねぇねぇ、言わないで付き合ってた事。結婚したいの
執事
執事
はい、決して私は言いませんよ。知り合いが結婚出来ないなんて文化が元々間違っているのですから。坊ちゃんの意見は尊重しますよ。
そしてそのまま、まずはお互いの顔合わせの行事があった。
あなたside
顔合わせまで行ったってことはシゲも初対面だと答えたのだろう。
私
初めまして。あなたと申します。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
初めまして。シゲアキと申します。写真で見た通り綺麗で素敵な方だ。
父
お世辞を言えるほどマナーの良いお相手で良かった。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
いえ、素直な気持ちを言葉にしたまでです
そして顔合わせは着々と進んで行った。
そして2人で怪しまれないようにそれなりの理由をつけて席をたった。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
息が詰まる。ああいう場所好きじゃないんだよねぇ
私
何言ってんの、社長になったらこういう場はいっぱいあるよ
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
あなた代わりに行く?
私
なんでよ笑
そしてしばらく話してから席に戻った。
そして知り合いだということを隠しとうし、いよいよ、結納の儀式が始まろうとしている。

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