シゲside
俺は意識を失っていたらしい。気がついたら保健室のベッドだった。そこに先生が来た。
あなたside
私は隣の手越に話しかけた。
その時、(バタバタ)
シゲは戻って来た。
シゲは私達の1つ後ろの席だった。
制服を元に戻し、シゲが席に戻って来た。
シゲは他の男子より、カッコイイし、モテる。だからいつも、男子に絡まれる事も多かった。
授業もいつもどうり終わって、シゲと一緒に、いつもどうり帰った。
家に帰り着くと、手越から電話があった。
そういえばシゲを助ける時に手越はそんな事を言っていた。
そこで電話は切れた。
次の日、シゲがボコボコにされたと言う噂は、瞬く間に学校中に広がった。いつもシゲの周りに集まっている女子が、いつもよりましてベタベタしていた。
とか何とか言いながらAさんのシゲと腕を組む力は弱まらなかった。それどころかシゲの肩に頭を付けていた。しかもシゲが1番弱い耳にフーって。
私はその場からシゲと逃げた。
やっぱりこの人とずっと離れたくないって思った瞬間だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。