第9話

第8話
487
2020/06/27 13:55
そしてシゲとのキャンプも終わり、また学校が始まった。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
おはよ
私
おはよう
手越祐也
手越祐也
おはよ〜
いつも通りのメンバーが集まり、また授業が始まった。そして、午前中の授業が終わり、私はまた図書室に来ていた。いつもの手越と遊ぶ時間も減っていた。図書室にシゲはまだ来ていなかった。
いつもだったら来ている時間だから、心配してみに言ってみると、前に手越に私が捕まっていた廊下で今度はシゲが同じクラスの男子に捕まっていた。シゲは、私と手越以外の2年生とはあんまり関わっていないし、何故かいつも何も言い返さない。あの時は私が捕まっていたのが手越だったから良かったものの、今は訳が違うのだ。
私は何故か教室に手越を呼びに行った。
私
手越!
手越祐也
手越祐也
何⁉︎
私
シゲ助けて。私じゃ敵わないから。
手越祐也
手越祐也
シゲがどうゆう状況なの?
私
シゲ言い返せないから、黙って俯いてて、なんか手越とおんなじ人種の人に絡まれてるの!
手越祐也
手越祐也
変な奴と一緒にすんなよ!俺シゲ捕まえた事無いよ!
私
どうでもいい!とにかく助けて!
手越祐也
手越祐也
で?そいつ誰なの?
私
おんなじクラスの河田君と藤沢君。
手越祐也
手越祐也
あいつらめんどいよ。
私
そこをなんとか!なんでも奢るから!
手越祐也
手越祐也
ま、いいけど
シゲサイド
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
俺、行くとこあるから。
藤沢
藤沢
どうせ図書室じゃん。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
図書室だって立派な用事だけど。
河田
河田
いっつも何してんの?
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
・・・
河田
河田
返事しろよ!
バン!
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
うっ
藤沢
藤沢
たかだか蹴り一発だぞ。ダッセー
河田
河田
元々こいつ運動神経悪いし。
バン!ボン!
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
うっ
俺はかなりボコボコにやられた。でも、だからといって俺は言い返せないし。かなりやられて、そのまま意識を手放した。でもその後も、彼らはボコボコにやったらしい。でもそれは、俺の知らない話。
あなたサイド
私は、シゲが捕まっていた人が滅多に通らない、廊下に来ていた。
私
手越あそこ!
手越祐也
手越祐也
あーあー結構殴られてる。
私
シゲ血が出てる。
手越祐也
手越祐也
あなたはそこにいて。見つかったら危ないから。今日約束してて良かったな。早く見つかった。
私
うん。
あの2人は手越と同じ、サッカー部だった。手越は勢いよく飛び出していった。
手越祐也
手越祐也
おいおい、弱いものいじめ楽しいか?まぁいじめたくもなるか。シゲお前らに無いもの全部持ってるし。
河田
河田
なんでこんな奴かばうの?
手越祐也
手越祐也
俺の友達の彼氏だから?まぁ俺にとっても友達だし。
藤沢
藤沢
は?こんな奴と、手越が?
手越祐也
手越祐也
しかも意識失ってる時点で止めないと、人としてどうかなぁと思うし。
藤沢
藤沢
別に死ぬ訳じゃないし。
手越祐也
手越祐也
死ななかったら何してもいいの?てゆうか、俺お前らに用はないの。ついでに言っとく。今日の練習戦お前らのチームボコボコにしてやる!
藤沢
藤沢
やってみろよ。
河田
河田
行こうぜ。
そう言って立ち去った。
手越祐也
手越祐也
あなた、行ったよ。
私
シゲ!
手越祐也
手越祐也
保健室連れて行かなきゃ。
私
シゲ、シゲ!
シゲの返事はなかった。
手越祐也
手越祐也
よいしょっと
手越の力で、シゲは意外とあっさり持ち上がった。
保健室の先生
保健室の先生
それにしても派手にやられたわねぇ。加藤君こんなに顔が綺麗なのに。
手越祐也
手越祐也
だから狙われるんですよ。こいつ滅多に言い返さないし。
私
シゲ治ると思います?
保健室の先生
保健室の先生
顔は大丈夫だけど、かなり蹴られてるからねぇ。
そう言ってシゲのシャツを少しめくって見せた。お腹が全体的に、紫色になっていた。
本当だったらずっとシゲのそばに居たかったけど、残念ながらタイムリミットのチャイムが鳴った。

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