そしてシゲとのキャンプも終わり、また学校が始まった。
いつも通りのメンバーが集まり、また授業が始まった。そして、午前中の授業が終わり、私はまた図書室に来ていた。いつもの手越と遊ぶ時間も減っていた。図書室にシゲはまだ来ていなかった。
いつもだったら来ている時間だから、心配してみに言ってみると、前に手越に私が捕まっていた廊下で今度はシゲが同じクラスの男子に捕まっていた。シゲは、私と手越以外の2年生とはあんまり関わっていないし、何故かいつも何も言い返さない。あの時は私が捕まっていたのが手越だったから良かったものの、今は訳が違うのだ。
私は何故か教室に手越を呼びに行った。
シゲサイド
バン!
バン!ボン!
俺はかなりボコボコにやられた。でも、だからといって俺は言い返せないし。かなりやられて、そのまま意識を手放した。でもその後も、彼らはボコボコにやったらしい。でもそれは、俺の知らない話。
あなたサイド
私は、シゲが捕まっていた人が滅多に通らない、廊下に来ていた。
あの2人は手越と同じ、サッカー部だった。手越は勢いよく飛び出していった。
そう言って立ち去った。
シゲの返事はなかった。
手越の力で、シゲは意外とあっさり持ち上がった。
そう言ってシゲのシャツを少しめくって見せた。お腹が全体的に、紫色になっていた。
本当だったらずっとシゲのそばに居たかったけど、残念ながらタイムリミットのチャイムが鳴った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。