第28話

第27話
327
2020/08/23 20:51
そして学校行事はほぼ全てが幕を閉じた。卒業式を残して…
高橋先生
高橋先生
卒業式では〇〇と言う歌を歌う事がアンケートで決定した。
ついに歌う今日まで決まってしまい、準備は着々と進み、本番をむかえるだけとなった。
もう3月。あと何日かで卒業の時が来てしまう…
数日後…
今日はついに卒業式だ。もうこの時を最後に学校に来る事は無くなる。シゲと会うこともあとはパーティーの時ぐらいのものだろう。シゲはまた別の綺麗な奥さんと会社を、学校を改革したように、切り開いて行くんだろう。
シゲの、感謝の挨拶と共に卒業式は幕を閉じた。教室に行くと、泣いている生徒を多く見かけるなか、シゲはその時も泣いていなかった。私はシゲが泣いているところを見た事が無い。長い間一緒に居るはずなのに。
私
シゲ
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
ん?どした?泣いているの?
私
(コクン)
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
ほらおいで、ギューしてあげるから
私
(ギュー)
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
そんなに飛びついてこなくても
私
だって寂しいんだもん
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
泣かないで、俺も悲しくなるから。俺だってあなたが俺よりイケメンの性格もかっこいい人と並んで歩いてるの想像したら嫌だから
私
シゲよりかっこいい人なんて居ない
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
いっぱいいるから(笑)
そして帰りのホームルームも終わり、下校時間になった。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
一緒に帰ろ
私
うん
楽しい時間はあっという間に過ぎていく。もう今度からシゲに会うことは出来ない。家に着き、そう覚悟した。元々シゲの会社はうちの取引先だから完全に会わない訳じゃないけど、彼氏としてのシゲにはもう会えなくなる。

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