大規模侵攻後の記者会見は何とか丸く収まった。
途中で大怪我を負って、まだふらふらな修が出てき
たのは驚いたし、未だにあの上のおじさん達を許した訳では無いが。
うちの後輩を餌にしやがって。
そもそも何故、修が出てこなければいけなかったのかという疑問も残っているけど、厄介なマスコミ達が変な記事を書かなかった事には安心した。
まぁ、修が上手く話題提供をしたのだけど。
うちの大事な後輩を勝手に傷つけたら許さない。
うちの後輩達、と言えばもうすぐB級ランク戦だ。
修はまだ怪我人なので初戦は出ることが出来ないけど、心配はしてない。
何せうちの子達は優秀なので。
身内贔屓はどんどんしていくぜ!
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大規模侵攻が終結してからの日々は驚くほど早く過ぎて、
あっという間にB級ランク戦がスタートした。
私はソロランク戦の為本部に入り浸り、
小南にぎゃあぎゃあ言われたり、遊真の練習に付き合ったり、修に安静にするように注意したり色々あった。
この間小南にぎゃあぎゃあ言われたので、
今日は玉狛で一緒に試合を見ることにした。
言わずもがな小南はうきうきしていたし、
私も、そんな小南を見てほっこりしていたので2人で張り切ってお菓子とか色々準備した。
まるでミニパーティだ!
特に、遊真の実力はA級にも通用すると思うし、
千佳のトリオンはブラックトリガー級だ。
少し対戦相手が可哀想にも思えてくる。
身内の贔屓目を抜いても実力はあると思うのだ。
ふふ、小南嬉しそうだな。
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(おまけ)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。