第39話

仲直り
6,221
2020/10/11 10:26
*あなたside



あなた「ふわぁぁ……」



さよ「眠そー」



あなた「昨日まで合宿だったんだもん……」



合宿から帰ってきて、学校が始まった



さよ「どーだった?」



あなた「楽しかった!!けど疲れた……」



さよ「マネージャーは大変だねぇ」



私は机に突っ伏してまた欠伸をした




「あなたちゃーん!3年の先輩が呼んでるよ」



クラスメイトにそう言われた



あなた「はーい、ありがと ニコ」



扉まで向かうと…



黒尾「眠そーだな」



あなた「うん、眠い」



黒尾「そんなとこ悪いけど、練習試合のお知らせです」



あなた「どこと?」



黒尾「梟谷」



梟谷って……同じ梟谷学園グループのか……




黒尾「急で悪いけど、今日な」



あなた「ほんと急だね」



黒尾「俺もさっき言われたんだよ、てなわけでリエーフにも伝えといてくれ」



ビクッ



黒尾「よろしくな」



クロくんはそう言って行ってしまった



灰羽とはあれから気まずいまま、あまり話していない



でも、このままいるわけにもいかないし……



私は意を決して灰羽の元へ行った



あなた「は、灰羽…!」



灰羽「うぇぇ!?あなた!?」



お互いに変な声が出た



あなた「き、今日!練習試合あり!!」



灰羽「う、うす!!」



それだけ言うと、私は自分の席に戻った



眠気覚めた……



さよ「あなた、どうしたの?灰羽となんかあった?」



あなた「さよぉぉぉぉ!!」




私はさよに全てを話した



さよ「なるほどねぇ…」



あなた「もう、どうしていいのかわかんないよぉぉぉ!!」



さよ「でも、部活もクラスも一緒なんだからどうにかしなきゃだよ?」



あなた「知ってる……」



さよ「とりあえず、ふたりで話してみれば?」



あなた「……わかった」




そして、昼休みになり私は灰羽を誘って空き教室で2人になった



あなた「灰羽……あのさ、」



灰羽「ご、ごめん!!俺のせいだよな!」



灰羽は勢いよく頭を下げた



あなた「え、いや、あれは不可抗力というか……私が意識しすぎちゃってるだけだから…」



灰羽「お、俺も意識しまくってる……」



私たちは目を合わせて、笑いあった



あなた「なんかアホらしくなってきた」



灰羽「じゃあ、仲直り?」



灰羽は私に向かって手を差し出した



あなた「仲直り!」



私は灰羽の手を握った




あなた「じゃあ、私ちょっと職員室行くから!」



そう言って私は空き教室を出た









灰羽「なんでだろ……まだ変な感じする

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