第74話

額の感覚
3,250
2021/03/26 05:31
*あなたside



翌日、私はさよに今まであったことを話した



さよ「急展開過ぎてついていけない」



さよは真顔でそう言った



あなた「それで今日研磨くんと話すんだけど……」



さよ「まじで???」



さよは大きなため息をついた



さよ「で、どうするの?」



あなた「…………ごめんなさい、する、」



さよは私の答えに『ふーん』と言った



さよ「山本先輩は?」



あなた「へ、?」



さよ「どんな感じなの?」



あなた「……ダメ、だと思う」



私は合宿の時のことを思い出した



顔を赤らめながら谷地さんを見つめる山本先輩



さよ「……どういう結果でも私はあなたの味方だからね」



あなた「さ、さよぉぉぉぉ!!」



さよ「よしよし」



さよは抱きつく私の頭を撫でる



さよ「まずは今日、がんばりな」



あなた「私もうさよと付き合う〜〜〜」



さよ「え、私めっちゃ敵増えるじゃん」



あなた「?どゆこと?」



さよ「(この鈍感娘……)」





夜久「あなた、帰んねーの?」



あなた「ボール磨いてから帰ります!」



部活が終わり、みんなが帰り始める中私は体育館に残っていた



夜久「手伝おうか?」



あなた「いやいや!大丈夫です!!」



夜久「でも……」



孤爪「俺が手伝うから夜久くんは帰っていーよ」



制服に着替えた研磨くんがもう一度体育館に入ってきた



夜久「研磨が自分から手伝いなんて……」



孤爪「…………」



目をうるませながら夜久先輩は帰って行った



あなた「あ、あの、研磨くん……この前のことなんだけど、っ、」



孤爪「"はい"以外の返事は聞きたくない」



研磨くんは私の口を手で塞いでそう言った



孤爪「俺のこと、嫌い?」



私はふるふると激しく首を振った



孤爪「なら……まだ俺にもチャンスはあるよね?」



あなた「え、?」



孤爪「俺のこと嫌いじゃないなら、可能性はあるよね」



研磨くんは私の前髪をスルッと上げて、私の額に顔を近づけた



あなた「なっ、!?////」



孤爪「ごめんね、俺諦め悪いから」



ソレ・・が触れた私の額はとても熱かった



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