第5話

初仕事
10,124
2020/08/18 15:00
山本「海さん!福永!」



黒尾「新入部員クンはー?」



クロくんがそう言うと、先輩らしき人の後ろから2人の男子が前に出てきた



?「犬岡走っす!!」



?「し、芝山優生です!!」



…なんか可愛いかも



すると、その先輩らしき人と目が合った



?「ん?その子は?」



山本「新マネっす!!」



あなた「どうも、空井あなたです」



私はその人に向かってお辞儀をした



?「俺は副主将の海信行だ、よろしくな」



海先輩は優しそうに笑った



…なんであの人が主将なんだろう



私はクロくんをじーっと見つめた



黒尾「なんですか、お嬢サン?」



あなた「なんでもないデース」



すると、山本先輩がもう一人の先輩に言った



山本「福永も少しくらい話せよー」



?「…福永招平」



あなた「よろしくお願いします!」



黒尾「自己紹介も済んだことだし、練習始めっぞー」



「「「「「うぃーす」」」」」



黒尾「あなたは仕事はわかるな?」



あなた「ドリンク作りとか?」



黒尾「そ、ドリンクの粉とかは部室にあるから」



あなた「はーい」



私は部室棟へ向かい、ドアを開けた



あなた「失礼しまーす」



中に入るとよく分からないポスターが貼ってあった



あなた「…気にしたら負けな気がする」



ポスターを無視し、ボトルと粉を持って水道へ向かった



久々にやるときついなぁ…



バレーをやっていたのは中1の時だけだったので、ドリンクを作るのもそれ以来だった



あなた「よし、できた」



明日は筋肉痛だな笑



そんなことを思いながら再び体育館に入った



バシュッ



中では3対3が行われていて、山本先輩がストレートを決めた



すると、クロくんと目が合った



黒尾「お、ドリンクも来たみたいだし、一旦休憩〜」



私はみんなにドリンクを渡していった



犬岡「お前も1年だよな!」



あなた「うん!3組の空井あなた!よろしくね!」



犬岡「俺は1組の犬岡走!よろしくな、あなた!」



犬岡は元気にそう言った



犬岡「あいつは4組!」



芝山「芝山優生です、よろしく」



あなた「よろしくね!」



それから練習が再開して、気がつくと外はもう暗かった

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

孤爪「…疲れた」



あなた「お疲れ様〜」



黒尾「あなたもマネージャー、サンキューな」



あなた「どういたしましてー」



私たちは3人で帰っていた



黒尾「あ、あなた、あのノート・・・・・持ってきていーぞ」



あなた「え、いいの?」



黒尾「おー」



あのノートとは私が選手の特徴や対策などをまとめたものだ



最初は自分の上達のために始めたものだった



しかし、案外ハマってしまい、今は趣味みたいなものだ



孤爪「俺、あれ怖い」



あなた「え?なんで?」



孤爪「なんか、全部見透かされてるみたいで…」



あなた「なにそれ笑」



そんな話をしていると、いつの間にか家の前まで来ていた



あなた「じゃ、また明日ね!」



黒尾「じゃーな」



孤爪「ばいばい」



そうして、私は家の中に入った

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