*あなたside
部活が終わり、片付けをしているときだった
山本「あなた……!//」
あなた「は、はいっ!」
山本先輩に話しかけられた
私、やっぱ変だ……
今まで、こんなことなかったのに、山本先輩と話す時に緊張してる……
山本「昼、ありがとな…!すっげー、美味かった……!!//」
あなた「そ、それは良かった、です……」
山本「あ、明日!容器洗って返すから……!//」
あなた「え、大丈夫ですよ…!私が持って帰ります!」
山本「いや、これは譲れねー……」
山本先輩は私の目を真っ直ぐ見てそう言った
あなた「じゃあ……お願いします…ニコ」
山本「っ〜、お、おう…!!///」
そして、私はクロくんと研磨くんと帰っていた
孤爪「……あなた、今日なんかあった?」
あなた「ゴホッゴホッ な、なんで……?」
自分でも思っていたところを指摘され、驚きむせてしまった
孤爪「なんか……ちょっと変」
黒尾「俺も思ったー」
あなた「あ、焼きそばパン食べた…!」
黒尾「ほ〜、サンドウィッチまで食べれたんですか〜?」
あなた「べ、別に…クロくんに関係ないでしょ……!//」
山本先輩のことを思い出してしまった
あぁ〜、もう、なんなんだろう……
黒尾 孤爪「「……………」」
そうしているうちに、家が見えてきた
あなた「じゃ、じゃあね!」
孤爪「……うん」
黒尾「おー……」
2人はなぜか煮え切らない返事をした
あなた「ただいまー」
叔母「おかえりー」
リビングに入ると、おばさんがソファでゴロゴロしていた
叔母「あ、そーだ。崇が7月だか8月だかに帰ってくるって」
あなた「ほんと……!?」
叔母「うん」
あなた「やった……ニコ」
叔母「(姪が可愛すぎて無理。)」
"崇"とは海外に住んでいる私の父だ
距離が距離だけにあまり会えず、年に1回会えればいい方なのだ
しかも、去年は急遽仕事が入って来れなくなってしまった
なので会えるのは2年ぶりである
あなた「楽しみだなぁ……」
叔母「(姪Love)」
お風呂に入ったあと、部屋に戻るとスマホが鳴った
あなた「え、山本先輩……!?」
< 山本猛虎
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。