第47話

答えはひとつ
5,544
2020/10/18 09:19
*あなたside



部活が終わり、片付けをしているときだった



山本「あなた……!//」



あなた「は、はいっ!」



山本先輩に話しかけられた



私、やっぱ変だ……



今まで、こんなことなかったのに、山本先輩と話す時に緊張してる……



山本「昼、ありがとな…!すっげー、美味かった……!!//」



あなた「そ、それは良かった、です……」



山本「あ、明日!容器洗って返すから……!//」



あなた「え、大丈夫ですよ…!私が持って帰ります!」



山本「いや、これは譲れねー……」



山本先輩は私の目を真っ直ぐ見てそう言った



あなた「じゃあ……お願いします…ニコ」



山本「っ〜、お、おう…!!///」




そして、私はクロくんと研磨くんと帰っていた



孤爪「……あなた、今日なんかあった?」



あなた「ゴホッゴホッ な、なんで……?」



自分でも思っていたところを指摘され、驚きむせてしまった



孤爪「なんか……ちょっと変」



黒尾「俺も思ったー」



あなた「あ、焼きそばパン食べた…!」



黒尾「ほ〜、サンドウィッチまで食べれたんですか〜?」



あなた「べ、別に…クロくんに関係ないでしょ……!//」



山本先輩のことを思い出してしまった



あぁ〜、もう、なんなんだろう……



黒尾 孤爪「「……………」」




そうしているうちに、家が見えてきた



あなた「じゃ、じゃあね!」



孤爪「……うん」



黒尾「おー……」



2人はなぜか煮え切らない返事をした




あなた「ただいまー」



叔母「おかえりー」



リビングに入ると、おばさんがソファでゴロゴロしていた



叔母「あ、そーだ。たかしが7月だか8月だかに帰ってくるって」



あなた「ほんと……!?」



叔母「うん」



あなた「やった……ニコ」



叔母「(姪が可愛すぎて無理。)」



"崇"とは海外に住んでいる私の父だ



距離が距離だけにあまり会えず、年に1回会えればいい方なのだ



しかも、去年は急遽仕事が入って来れなくなってしまった



なので会えるのは2年ぶりである



あなた「楽しみだなぁ……」



叔母「(姪Love)」




お風呂に入ったあと、部屋に戻るとスマホが鳴った



あなた「え、山本先輩……!?」



< 山本猛虎
山本猛虎
山本猛虎
今日はまじでサンキューな!
山本猛虎
山本猛虎
明日の昼休みにでも教室行くわ!
空井あなた
わざわざありがとうございます🙇‍♀️💦
山本猛虎
山本猛虎
もし良かったら、お礼に2人で出かけないか?


あなた「え、」



"出かける"……?2人で?あの・・山本先輩が……?



山本猛虎
山本猛虎
すまん!!
山本猛虎
山本猛虎
妹が勝手にいじってて!!
山本猛虎
山本猛虎
気にしないでくれ!!
空井あなた
大丈夫ですよ!
空井あなた
妹さんいたんですね!👧


私はそう送って、スマホの電源を切った



あなた「……残念だなぁ……」



ん…?今、私なんて……?



『残念』って……なに期待してんの……!?



あなた「あ〜……もう、わけわかんない……」



私は咄嗟にさよに電話した



あなた「さよぉぉぉ!!」



さよ『📞なに?』



あなた「私……やっぱり今日変なの!!」



私は今日あったことを全てさよに話した



さよ『📞そんなの、答えなんて1つじゃん』



あなた「え、なに……?」



さよ『📞それは自分で考えな』



あなた「えぇぇ……」



さよ『📞あ、そうだ。明日聞こうと思ってたんだけど今聞いちゃうわ』



さよが少し間を置いて、私に言った



さよ『📞あなた、"金田一"って知り合いいる?』

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