*あなたside
赤葦「ケーキ、食べないの?」
あなた「食べ、ます……///」
想いを自覚した途端、ものすごく恥ずかしくなった
あなた「ん……!美味しい!!」
赤葦「それは良かった」
ケーキを食べ終わり、赤葦さんがお会計を済ませてくれた
あなた「奢っていただいてありがとうございます!何かお礼を……」
赤葦「じゃあさ、俺のこと名前で呼んでよ」
あなた「へ……?」
そ、そんなのでいいのか……?
赤葦「ほら、言ってみて…?」
赤葦さんは屈んで私と目線の高さを合わせた
あなた「け、京治………くん…?///」
思ったより照れくさい……//
赤葦「………うん、いいね」
赤葦さん……いや、京治くんは少し微笑んだ
赤葦「送ってく」
そう言われ、家の前まで送ってもらった
あなた「今日は本当にありがとうございました!」
赤葦「こちらこそ、付き合ってくれてありがとね」
あなた「次会うのは……インターハイ予選ですかね」
赤葦「そうだね、じゃあ、またねあなた」
あなた「え、」
京治くんは行ってしまった
「彼氏?」
あなた「うわぁ!!!ってなんだ、おばさんか…」
叔母「なんだとはなによ。で、今の彼氏?」
あなた「ち、違うよ!!」
カップルのフリはしたけど……
叔母「なーんだ、あなたにも春が来たのかと思ったのに……つまんなーい」
あなた「つまんないと言われましても……」
家に入って、ご飯を食べた
あなた「あ、見てー!若くんのインタビュー!」
私はおばさんに月バリを手渡した
叔母「ほんとだ、ちょっと崇に顔似てるね」
あなた「え?そう?お父さんよりイケメン」
叔母「まぁ、確かに……(今のを崇が聞いたら絶対泣く)」
記念に写真を撮ろうと思い、スマホを開いた
あれ、金田一からメッセージ来てる……
< 金田一勇太郎
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。