第55話

好きな人
4,435
2020/10/26 01:53
*あなたside



赤葦「ケーキ、食べないの?」



あなた「食べ、ます……///」



想いを自覚した途端、ものすごく恥ずかしくなった



あなた「ん……!美味しい!!」



赤葦「それは良かった」



ケーキを食べ終わり、赤葦さんがお会計を済ませてくれた



あなた「奢っていただいてありがとうございます!何かお礼を……」



赤葦「じゃあさ、俺のこと名前で呼んでよ」



あなた「へ……?」



そ、そんなのでいいのか……?



赤葦「ほら、言ってみて…?」



赤葦さんは屈んで私と目線の高さを合わせた



あなた「け、京治………くん…?///」



思ったより照れくさい……//



赤葦「………うん、いいね」



赤葦さん……いや、京治くんは少し微笑んだ



赤葦「送ってく」



そう言われ、家の前まで送ってもらった



あなた「今日は本当にありがとうございました!」



赤葦「こちらこそ、付き合ってくれてありがとね」



あなた「次会うのは……インターハイ予選ですかね」



赤葦「そうだね、じゃあ、またねあなた」



あなた「え、」



京治くんは行ってしまった







「彼氏?」



あなた「うわぁ!!!ってなんだ、おばさんか…」



叔母「なんだとはなによ。で、今の彼氏?」



あなた「ち、違うよ!!」



カップルのフリはしたけど……



叔母「なーんだ、あなたにも春が来たのかと思ったのに……つまんなーい」



あなた「つまんないと言われましても……」



家に入って、ご飯を食べた



あなた「あ、見てー!若くんのインタビュー!」



私はおばさんに月バリを手渡した



叔母「ほんとだ、ちょっと崇に顔似てるね」



あなた「え?そう?お父さんよりイケメン」



叔母「まぁ、確かに……(今のを崇が聞いたら絶対泣く)」



記念に写真を撮ろうと思い、スマホを開いた



あれ、金田一からメッセージ来てる……



< 金田一勇太郎

金田一勇太郎
金田一勇太郎
近いうちに宮城来る予定とかない?
空井あなた
ない
金田一勇太郎
金田一勇太郎
だよなぁ
金田一勇太郎
金田一勇太郎
いきなり悪かった!


なんだったんだ……?



まぁ、いいや



あなた「お風呂入ってくる〜」



叔母「行ってらっしゃーい」






?side



金田一「やっぱ、そうだよなぁ……」



部室で着替えていると金田一がスマホを見てそう呟いた



及川「なになに?女の子に振られた?」



金田一「ち、違います!!」



松川「うわ、後輩いじめだ」



花巻「岩泉〜、及川が後輩いじめてる〜」



岩泉「んだと、クソ川!!」



及川「違うんだけど!!まっつん、マッキー勝手なこと言わないで!!岩ちゃん叩かないで!!」



ぎゃーぎゃーと騒ぐ先輩たちを無視して、部室を出ようとした



金田一「あなた……



ポツリ、と金田一が声を漏らした



「ねぇ、今なんて言った?」



金田一「え!?い、いやぁ、その……」



俺の聞き間違えでなければ、こいつの口から漏れたのは




































































































































































































俺の好きな人の名前__

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