第71話

感じの悪いメガネ
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2021/02/28 10:28
*あなたside



試合が終わり、ドリンクとタオルを配る



あなた「……どーぞ、」



孤爪「ありがと」



研磨くんは目を少し細めてそう言った



顔に熱が集まるのを感じてすぐにその場から去る



そしてクロくんの元へ行った



あなた「お疲れさま」



黒尾「さんきゅ」



タオルとボトルを受け取ったクロくんは私の頭を撫でた



クロくんは私の頭に手を置いたまま何もしない



あなた「クロくん?」



黒尾「…あなた、お前さ………研磨となんかあった?」



あなた「え、、なんで…?」



クロくんは私の頭から手を離し、タオルで汗を拭いながら言った



黒尾「……別に、ただの勘」



クロくんの視線はリエーフと話す研磨くんに向いていた



あなた「なにも……ないよ、?」



黒尾「……そーか、悪ぃ、気のせいだな」



クロくんはいつもみたいに笑った




それから、音駒は対梟谷戦に入った



やっぱり木兎さんはコントロールも威力もすごくて、プレーを見るのが楽しい



夜久「こら、ちゃんと俺らのプレーも見てろ」



あなた「み、見てますよ!!」



海「木兎に目が釘付けだったけどね」



あなた「う゛っ……」



夜久「後半は音駒こっち見てろよー」



あなた「もちろんです!!」





後半戦が終わり、お昼休憩に入った



影山「あなた」



あなた「ん?」



ご飯を食べ終わると、影山に話しかけられた



影山「トス打ってくれ」



あなた「いいけど……前みたいには打てないと思うよ?」



影山「それでいいから」



2人でまだ誰もいない体育館に入った



私は準備体操をして体を解した



あなた「ボール出すよ?」



影山「あぁ」



影山の方へボールを出す



そして影山の指にボールが触れるのを見て助走を始める



両足で踏み込み、腕を振り上げる



バシンッッ



あなた「影山やっぱ上手くなったね!」



影山「ジャンサーもできるようになった」



あなた「うんうん!見てたよ!!」



褒められたのが嬉しいのか、雰囲気を和らげて最近のことを話す影山



あなた「あ、もうそろそろ午後練始まるね」



影山「わりぃ、時間使わせて……」



あなた「いいの!私も楽しかったから!!」



影山「そーか」



頬を緩めて影山が笑った





「え、王様が笑ってる……」



影山「あぁ!?んだよ、月島!!」



烏野の背が大きいメガネの人が影山に言った



それから私のことを見て



「フッ」



鼻で笑った



感じ悪っ!!!

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