第25話

やる
6,848
2020/09/27 11:56
*あなたside



球技大会の練習が始まった




嫌がらせはその間も変わらず続いていた





そして、やってきた球技大会当日……







さよ「おつかれー」




あなた「2回戦敗退ですけどね〜」




私は試合が終わって、さよのいるギャラリーの上へやってきた





私たち、バスケのチームは2回戦で1組に負けてしまった




あなた「バレーは学年決勝だよね!」



さよ「灰羽のおかげで何とかね」



あなた「さよも凄かったと思うよ!」



さよ「ありがと」




あなた「次の相手は……5組?」



さよ「そー、元女バレがいるらしくてさ」



あなた「へぇ〜」



さよ「しかも元エースだって、都予選の準決勝まで行ったんだって」




あなた「え、凄!どの人?」




さよ「あれ」




さよは階段の方を指さした



そこに居たのは……



さよ「佐藤さん、だったかな?」




私に嫌がらせをしてくる人のうちの1人だった




あの人、女バレだったんだ……




「1年1組と3組のバレーの出場者は集合して下さーい!」



審判係の人が大きな声で言った



さよ「お、じゃあそろそろ行ってくるね」




あなた「あ、うん!頑張ってね!」



さよ「ありがと」




そう言ってさよは、階段を下りていった














その時だった






誰かの足が伸びてきて、さよがそれにつまずき、階段を落ちた





あなた「さよ!!?」





私は階段を駆け下り、さよに近寄った





さよ「痛っ…」




あなた「さよ!!大丈夫!!?」




不幸中の幸いか、さよに目立った外傷はなかった




さよ「大丈夫…だけど、ちょっと頭痛いかな」



さよはそう言いながら頭をさすった




私はさよがつまづいた辺りを見た




そこに居たのは











こちらを見ながらクスクス笑っている"佐藤さん"だった





「さよちゃん!大丈夫!?」




「保健行こ!」




クラスメイトたちが集まってきた





さよ「あなた、私の代わりにバレー出てくれない?」




あなた「え、」





さよの言葉にみんながザワザワし始めた




さよ「私の勘だけど……あなた、バレーできるんじゃないの?」




ドクン、と私の心臓が鳴った





バレーの試合を思い浮かべるだけで、トラウマが鮮明に思い出される







震える手をぐっと握り、深呼吸した



































あなた「やる」



✄- - - - - - キ リ ト リ - - - - - ✄


こんにちは!

はる👾🌷です!


更新遅れてすみません🙇💦


もう少し、このような頻度で更新になると思います



なるべく早めに更新できるようにするので引き続き見ていただければ嬉しいです💕

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