第51話

肉まんを頬張って…
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2020/10/21 08:46
*あなたside



結局、今日は特別ということで、灰羽はスパイク練を始めた



あなた「だから〜、ちゃんとトス見て跳んで!!」



灰羽「み、見てるし!!」



あなた「嘘つけ!!」



どんなに身体能力は高くても、やっぱり灰羽は初心者なわけで、あんまり上手くいかなかった



黒尾「あなたが手本見せてやればー?」



横で見てたクロくんがそう言った



あなた「えー、でも、男子のネットでやった事ない」



夜久「1回やってみろよ!何事も挑戦だろ?」



まぁ、灰羽に言ってばっかで自分がやらないって言うのも……



あなた「わかりました!やってみます!」



黒尾「じゃ、俺ブロック跳ぶわー」



夜久「じゃあ、俺も拾う!」



あなた「え!?そんな無茶な……!」



黒尾「まぁまぁ、俺らも自主練ってことで」



そう言われ、半ば強制的にやる事になった




あなた「いきまーす」



ボールを出して、灰羽にトスを上げてもらう



それに合わせて踏み切り、ストレートを打とうとした




が、クロくんのブロックがあったので、咄嗟にクロスを打った



それも、夜久先輩に拾われてしまった



あなた「だから、言ったじゃん……」



黒尾「うぇ〜い」



楽しそうに笑うクロくんに腹が立った




やっぱ、ネット高いなぁ……



みんなはいつも、このネットで戦ってるのか……



すごいなぁ……



夜久「そろそろ終わろーぜ」



黒尾「だな、帰るか」



灰羽「えぇ〜!!俺まだやりたいっす!!」



夜久「オーバーワーク禁止!!」



と、いうことで体育館の戸締りをして外へ出た



そして、4人でコンビニに寄った



夜久「ほらよ」



灰羽「あざーっす!!」



あなた「ありがとうございます!!」



夜久先輩が肉まんを奢ってくれた



クロくんは、あんまんを奢る、と言ってくれたが、さすがに晩ご飯が入らなくなるので遠慮した



灰羽は買ってもらってたけど……



夜久「そーいや、あなたはなんでバレー始めたんだ?」



はむっと肉まんにかぶりついた時、夜久先輩に聞かれた



あなた「はひははっへはほへ(兄がやってたので)」



夜久「なんて??」



黒尾「お兄さんに憧れたんだとさ〜」



夜久「え、お前わかったの?」



黒尾「なわけ、前に聞いたんだよ」




灰羽「あなたって兄ちゃんいるの!?」



肉まんを飲み込んで、から口を開いた



あなた「うん、2個上にいるよ」



灰羽「どんな人!?」



黒尾「あ、俺も聞きたい」



夜久「やっぱ、バレー上手いのか?」



私は、バレーをする兄の姿を思い浮かべた



あなた「すっごく上手いし、すっごくかっこいいです!」



黒尾「宮城じゃ有名だったんだっけ?」



あなた「うん、今も有名だよ」



宮城に留まらず、全国でも活躍する兄を私は誇りに思う



夜久「へぇ、なんて名前?」







あなた「牛島若利です!」

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