プリ小説

第2話

忘れ物
君との出逢いはもう少し前の話になる。
明石 桃
明石 桃
すいませーん!
柳田 樹
柳田 樹
はい?どうしました?
図書委員の僕に君は話しかけた。
明石 桃
明石 桃
やっぱり!
明石 桃
明石 桃
あなた同じクラスの柳田君でしょ?
柳田 樹
柳田 樹
はい…?
こんな女の子クラスに居たっけ…?
柳田 樹
柳田 樹
あの、どちら様で…?
明石 桃
明石 桃
こんな美少女の事普通忘れる!?
明石 桃
明石 桃
酷いなぁー
柳田 樹
柳田 樹
(自分で言うなよ…)
僕は心の中でツッコミを入れた。
明石 桃
明石 桃
私、明石桃。
明石 桃
明石 桃
宜しくね!
柳田 樹
柳田 樹
うん。
明石 桃
明石 桃
………それだけっ!?反応うっすー!
柳田 樹
柳田 樹
……うん。
明石 桃
明石 桃
あ、じゃあね!
さっきの美少女の顔を浮かべて、僕は考えていた。
なんで、僕の名前なんか覚えてるんだろ?
誰も覚えて無いと思った。
多分、それは僕がそうだからだけど。
人の名前なんて、ろくに覚えたことない。
柳田 樹
柳田 樹
(あ…。もう閉めなきゃ。)
図書室の終わりの時間が近付いていた。
僕は鍵を握り、ドアへと歩いた。
明石 桃
明石 桃
忘れ物ー!
すると目の前には、さっきの彼女が居た。
柳田 樹
柳田 樹
…どうぞ。取りに入って下さい。
明石 桃
明石 桃
何言ってるの?早く閉めなきゃ!
なんなんだ、この人は?
柳田 樹
柳田 樹
でも、忘れ物…。
明石 桃
明石 桃
いいから早く閉めてー!
柳田 樹
柳田 樹
は、はい。
鍵を掛けると彼女は満足そうに頷いた。
明石 桃
明石 桃
さ、帰ろう!
柳田 樹
柳田 樹
あの、忘れ物は…?
明石 桃
明石 桃
私の忘れ物は…
明石 桃
明石 桃
君だよ?柳田君。
柳田 樹
柳田 樹
は?僕が君の忘れ物…?
明石 桃
明石 桃
そう!ね、友達になろうよー!
明石 桃
明石 桃
断ったら私、傷付くよー?
ニヤニヤ笑う彼女に少し意地悪をしたくなった。
柳田 樹
柳田 樹
君みたいにおかしな人間は、
柳田 樹
柳田 樹
傷ついて正気を取り戻した方が良い。
彼女は鈴を転がした様に笑った。
別に僕は彼女と友達になったつもりは無い。
だけど、この日僕は他人の名前を初めて覚えた。
明石桃………。
そう、彼女の名前を。

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柊六華❥🍓🍓🍓❥
柊六華❥🍓🍓🍓❥
柊六華!中2です! fischer'sさんが好きです! モトキ&マサイ&ダーマ推しです! 1推しは、モトキなんですけどね…(笑) 人狼ジャッジメント大好き! 特にtwitterの漫画好きです! もちろんゲームも! (↑私はtwitterやってませんが…笑) あと、漫画大好きです! ・響け!ユーフォニアム ・幸色のワンルーム ・彼女達は語らない ・新米姉妹の2人ご飯 ・ヲタクに恋は難しい ・君までの距離は30分 ・墜落JKと廃人教師 etc… あ、専タグは「雪ん娘六華」です!! 宜しくお願いしますー!