第13話

廉のおかげ。
1,995
2018/09/24 09:43
廉
い、いいから中入ろか。
あなた

コクッ




廉の部屋なう




廉
そこ、座ってええよ。
あなた

うん。

廉
で?まぁ、あのことやろ?
あなた

うん。…なんかね、

あなた

わからないの…。なんか、わかんなくて…ッ

廉
おう…。大丈夫、大丈夫やから。


泣き出したあなたの背中を、さすってくれた。




あなた

紫耀が、好きなの。好きだけどっ、
流星と、大吾に失礼、で…なんかっ。

廉
…おう。…
あなた

もしっ…2年前なら、きっと再会出来たら、流星を選ぶっ…けど…っ。
今は紫耀がっ…好き、だからっ。
なんか、都合がよくて…っ、最低だなって、思って…

廉
…そんなことないで?
あなた

え…?

廉
そりゃあ人間、何回も恋するやろ?
もし2年前なら、流星?ってやつ好きでも、
今は紫耀やん。今の時点で紫耀かあの2人どっちかって言ったら、お前は誰選ぶん?
あなた

それは、紫耀…

廉
やろ?
なら、答えは決まってるやん。な?
あなた

けどねッ……あんなにまでして、2人が告白してくれたから、なんか、申し訳ないっ、って思って…

廉
考えすぎや。
それは、転校してった奴が悪いんや。
ずっとあなたのそばにおらんかったんやから。
だから紫耀のことも好きになったんやし、
色々と紫耀のおかげやろ?
廉
今、好きな奴を選べばいい。
けどお前なら、絶対に紫耀に告れへんから、まずはアイツら2人を振ってこい
あなた

うん…、そうだねっ…。
友達として、またよろしくねって、ちゃんと言う…

廉
それでええ。明日とかでも、連絡してみーや
あなた

でもちゃんと、直接言ってくる…。

廉
おう。


全部、廉のおかげ。



こうやって、そばにいてくれる。



最高の、相談相手





あなた

もぉ…ぉ、廉ぅ…ッ…、

廉
なんやなんや、手のかかる奴やな〜
あなた

だっでぇ…

あなた

紫耀にぃ…、告白しても、おっけーされない気がしてきて…ッ…グスッ

廉
もぉ〜。それは大丈夫やて。
今は考えるのやめや
あなた

げどぉ…ッ……、っ…

廉
はいはいはいはい、大丈夫やから。


ギュッ




今度はギュッて、優しく抱き締めてくれた。




あなた

んぅ…っ。

あなた

廉だ、と、落ち着く…

廉
ん?/ そぉか?
あなた

うん………

廉
俺さ…ほんまはな、……あのッ…

…え、寝てるやん
あなた

(。´-д-)。o○Zzz

廉
もぉ、なんやねん…笑
廉
しょうがないな…俺のベッド、特別に貸してやるよ。

…、おいしょっ………おやすみ。

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