第8話

マネージャーになる
1,760
2018/12/29 11:12
黒子
黒子
ここが第1体育館です
森
あー…ありがとう
黒子
黒子
お礼言うんですね
森
バカにしてんのか?
黒子
黒子
いえ、まったく。ただお礼を言うタイプじゃないと思ったので
森
相手に対して敬意を示すのはマナーだろ。それに歳は関係ないし、そういうのは社会の中で生活すんなら必要だ
黒子
黒子
その言葉、彼らに聞かせてあげたいです
森
やだね。こんなのは言われなくてもできなきゃなんねぇんだ
黒子
黒子
案外しっかり軸が通っているんですね。
森
案外ってなんだよ
黒子
黒子
いえ、なんでもありません
黄瀬
黄瀬
あっ!来たんスね!ようこそ、帝光中学バスケットボール部へ!
森
あ、あーよろしく
黄瀬
黄瀬
こっちっスよ!
彼は黄瀬くんに連れられて体育館の中に入っていました。
赤司
赤司
やぁよく来たね。自己紹介してもらってもいいかな
森
ああ。俺の名前は森 治、そこの影薄子くんのクラスに転入してきました。今日は見学させてもらいます。よろしくお願いします
青峰
青峰
お前って敬語使えんのな
森
あ?バカにしてんのか?そんなもんできなきゃ生きていけねぇわ
黒子
黒子
ですって青峰くん。少しは見習ってください
青峰
青峰
うっせえ
赤司
赤司
森くんも来たことだし練習再開するぞ
体育館にスチール音が響きます。今回の練習もハードで、休憩時間に倒れこんでしまいました。
森
大丈夫かよ。ヘロヘロじゃねぇか
黒子
黒子
大丈夫です
青峰
青峰
いや大丈夫じゃねえだろ
赤司
赤司
少し休憩時間を伸ばすか。無理しても逆効果だからな
黒子
黒子
そうしてもらえるとありがたいです
黄瀬
黄瀬
で、どうっスか?森くん!楽しそうでしょ?
森
お前らはな。俺は全然楽しくない
赤司
赤司
そうか……じゃあこの休憩時間に少しやってみるか?
森
いやいやいや。やだよ、めんどくさい……ってあの子は?
青峰
青峰
んあ?あーさつきのことか?
森
さつきちゃんか……
黄瀬
黄瀬
もしかしなくても…森くん一目惚れっスか?
森
ふーん……俺って意外と運持ってるかもな…
赤司
赤司
入る気になったか?
森
ああ、そうだな
黒子
黒子
本当ですか!?
森
1つ聞いていいか?
黒子
黒子
はい
森
あの可愛子ちゃんはマネージャーか?
黒子
黒子
え、ええそうですが
森
そうか……じゃあ俺マネージャーになる
青峰
青峰
は、はぁぁぁああ?
森
だからマネージャーやるっていってんだよ
黄瀬
黄瀬
なんでっスか!
森
別にいいだろ。マネージャーだって
赤司
赤司
否定はしないが…
森
んだよ…じゃあ俺が青髪くんに1on1で勝ったら文句ないか?
黄瀬
黄瀬
え、マジでいってるんスか?
森
マジのマジ。大真面目にだ
黒子
黒子
森くん。悪いことは言わないのでやめておいた方がいいですよ?
黄瀬
黄瀬
そうっスよ
森
やだね。だって青髪くんに勝ったらお前ら俺になんも言えなくなんだろ
黄瀬
黄瀬
そりゃそうっスよ!だって青峰っちに勝つなんて俺だってできないのに
森
だよな。じゃ、やるしかねぇよ。だってお前らうるせえからな
青峰
青峰
はっ!舐められたもんだな。いいぜ?だけど手加減なんてしねぇからな
森
言ったからな?ちゃーんと「本気でやれよ?」
青峰
青峰
上等
なんだか大変なことになってきましたね。

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