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第2話

入学式
季節は巡り、春になった。
中学生だった遥菜は、高校の入学式を迎えた。
山本 遥菜(やまもと はるな)
ゆい!おはよっ!
川岸 ゆい(かわぎし ゆい)
遥菜〜!良かったぁ、クラス一緒だよ!
山本 遥菜(やまもと はるな)
え?ほんとだ〜!やったぁ!
生徒玄関前に張り出されたクラス表を見て、遥菜はたちまち笑顔になった。
川岸 ゆい(かわぎし ゆい)
じゃ、教室行きますか!
山本 遥菜(やまもと はるな)
行こー!
2人には、不安な気持ちなど、全くなかった。2人が一緒なら、きっと大丈夫。楽しいはず。2人には確信があった。
遥菜とゆいは、そういう仲だった。
教室に着くと、2人はさっそく座席表を確認する。

席は、名簿順になっている。
当然、遥菜とゆいの席は離れていた。
山本 遥菜(やまもと はるな)
さすがに、席までは近くないよねー
川岸 ゆい(かわぎし ゆい)
だね、まぁ、教室一緒だし!
山本 遥菜(やまもと はるな)
だね!じゃあ、
2人は手を振って、それぞれの席に着いた。
遥菜は、ゆいが隣にいないからか、急に不安になってきた。
一方で、ゆいは隣の女の子に早速話しかけている。
山本 遥菜(やまもと はるな)
(さすがだなぁ…)
遥菜もそこまで内気なわけではないけれど、初対面には弱い。

遥菜は俯いた。
成瀬 隼人(なるせ はやと)
大丈夫?
山本 遥菜(やまもと はるな)
え?
遥菜は隣の席に座っていた男の子に急に話しかけられ、驚きながらも顔を上げた。
成瀬 隼人(なるせ はやと)
ははっ、ごめんね?急に話しかけちゃって
山本 遥菜(やまもと はるな)
あ、大丈夫!
初対面に弱い遥菜は、目を合わせられずにあたふたしている。
成瀬 隼人(なるせ はやと)
下向いてたから、大丈夫かなって
山本 遥菜(やまもと はるな)
あ、別に…そんな大したことじゃないから
成瀬 隼人(なるせ はやと)
そっか!なら良かった!
遥菜は、この人絶対モテる、と思いながらその彼を眺めた。
成瀬 隼人(なるせ はやと)
あ、名前聞いてもいい?
遥菜にとって、優しいイケメンに名前を聞かれるなんて経験は、そうあったものではない。強いて言えば、遥菜が大好きな翔に出会ったときくらいだ。
山本 遥菜(やまもと はるな)
あ、山本遥菜
成瀬 隼人(なるせ はやと)
遥菜ちゃんか〜!
はるちゃん…って呼んでもいい?
山本 遥菜(やまもと はるな)
はるちゃん…
「はるちゃん」
遥菜が真っ先に思い出したのは、翔のことだった。
遥菜にとって、それは翔だけが遥菜に対して使っていた愛称だった。
山本 遥菜(やまもと はるな)
うーん、遥菜でいいよ!呼び捨てで!
成瀬 隼人(なるせ はやと)
…そ?分かった!じゃ、遥菜で!
山本 遥菜(やまもと はるな)
私は、隼人くんって呼ぶね!
成瀬 隼人(なるせ はやと)
あ、うん!
隼人は、遥菜の様子を不思議に思いながらも笑顔で答えた。
川岸 ゆい(かわぎし ゆい)
(あれ?遥菜、いい感じ〜?)
2人の様子を見ながら、ゆいは1人にやけていた。

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倫子
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倫子
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