無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第5話

教室で-1
橋本 翔(はしもと しょう)先生
みんな、席戻ってー
山本 遥菜(やまもと はるな)
(あっ)
川口 心愛(かわぐち ここあ)
はーい!
桜井 華(さくらい はな)
先生かっこいい♪
小林 紗奈(こばやし さな)
あれ〜?華、もしかして?
キャハキャハしている3人のことなど気にも止めず、遥菜はただ、目の前の翔を見つめた。
橋本 翔(はしもと しょう)
改めて、皆さんご入学おめでとうございます。
微笑んで言う翔と一瞬目が合った気がして、遥菜は目を逸らすのと同時に軽く頭を下げた。
橋本 翔(はしもと しょう)
俺は教師になってまだ2年目。未熟者ですが、皆と仲良くやっていきたいなって思ってます!よろしく!
教室は拍手で包まれた。
翔は、どこへ行っても人気者なのだ。
昔もそうだった。翔には彼女もいたし、友達も沢山いた。告白されることも多いと言っていた。

翔の笑顔を見て、遥菜は少し安心した。
山本 遥菜(やまもと はるな)
(翔くん、やっぱカッコイイ)
遥菜も、無意識のうちに笑顔になった。
小林 紗奈(こばやし さな)
先生は、彼女いるんですか〜?
桜井 華(さくらい はな)
(紗奈ナイス!)
橋本 翔(はしもと しょう)
どうだと思う?
教室が一気に賑やかになる。

遥菜は下を向いた。
山本 遥菜(やまもと はるな)
(翔くんだもん。いるに決まってる…)
橋本 翔(はしもと しょう)
正解は…
橋本 翔(はしもと しょう)
いません!
桜井 華(さくらい はな)
(よっしゃ♡)
山本 遥菜(やまもと はるな)
え?
遥菜は思わず声を出してしまった。

視線が一気に遥菜に集まる。
山本 遥菜(やまもと はるな)
(やばい…)
翔は、慌てて手で口を覆った遥菜を見て、ニコッと笑った。
HRが終わり、教室は一気に空になった。
皆、新しく出来た友達とプリクラやらカラオケやらで早く帰ってしまったのだ。

遥菜は、誰かと特別仲良くなれたわけではなかったので、これから帰るところだ。
ゆいは、席が近い子達に誘われたようで、ついさっき教室を出ていってしまった。ごめん、のジェスチャーを受けた遥菜は、仕方なく1人で帰る準備をしているということだ。
山本 遥菜(やまもと はるな)
(はぁ、しょうがない。1人で帰るか〜)
遥菜は1人、教室を出て、玄関へ向かった。
2・3年生は部活をしているようで、グラウンドからサッカー部の声が聞こえる。
山本 遥菜(やまもと はるな)
あ、隼人くん
グラウンドの端で隼人がサッカー部の見学をしているようだった。
成瀬 隼人(なるせ はやと)
あ、遥菜!
隼人は手を振っている。
遥菜も慌てて振り返した。
成瀬 隼人(なるせ はやと)
1人?
山本 遥菜(やまもと はるな)
うん、1人…
成瀬 隼人(なるせ はやと)
じゃあ、一緒にサッカー部見てかない?
山本 遥菜(やまもと はるな)
隼人くん…!ありがと!じゃあ、ちょっと見てこっかな!
1人だった遥菜は、隼人1人でも自分を誘ってくれたことがかなり嬉しかった。
遥菜はしばらく、隼人とサッカー部の練習を見ていた。
成瀬 隼人(なるせ はやと)
俺、そろそろ帰るけど、駅まで一緒に行く?
遥菜は、心愛達3人のことが頭に浮かんだ。
山本 遥菜(やまもと はるな)
ごめん、私、教室に忘れ物しちゃって取りに行かなきゃだから、1人で帰っていいよ!ありがとう!
成瀬 隼人(なるせ はやと)
そっか、じゃあまた明日!
山本 遥菜(やまもと はるな)
うん!じゃあね!
遥菜は走って教室に戻った。
山本 遥菜(やまもと はるな)
(はぁ、つい嘘ついて来ちゃった…)
もちろん、教室で何もすることがない遥菜は、とりあえず自分の席に座る。

教室には遥菜1人。静かな中に吹奏楽部の楽器の音が時々聞こえてくる。

遥菜は気がつくと眠っていた。

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

倫子
入賞者バッジ
倫子
音楽と、ドラマを見ることが大好きです💓💓
恋愛の作品もっと見る
公式作品もっと見る