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第10話

男性・久保田慧さん②
こんな、私好きになるはずがない。

久保田さんは、短髪で少しクセ毛があるけど、大きい黒目で誰かの心を見透かしているような目をしている。

その眼差しは、私は好きだ。また、一般的にいる男性よりは、顔は整えられている。

そう、私とはまるで違うのだ。根本的に。
 考え込んでいたら、誰かの声がした。

「……花野さん、花野さん」

 目の前には久保田さんがいた。

久保田さんの両手が私の両肩にあった。

私の身体を揺さぶって、私の反応をないことに心配しているようだった。

真剣に私を見据えていた。いつもの大きい目元がより大きくなっていた。

「…あ、なんでもないです。すいません。ご迷惑をお掛けして。戻ります」
私は久保田さん達に言って、部屋に戻った。

隣に母さんが私に話しかけてきたけど、何を話しているのか覚えていない。

 ただ、覚えているのは、安堵した様子で笑っていた久保田さんの顔しか覚えていない。

 あの顔は私のことを心配して、見せた顔。

 でもなんで。

私みたいに迷惑をかけている人は少なからずいるはずなのにあんな顔、見せないでよ。

 私、期待しちゃうじゃん。やめてよ。