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第1話

恋って
今、私は病院にいる。なぜかって。

それを今から話そう。勉強疲れなのか足が腫れてしまい、入院することになった。

病名は、50人に1人しかならない。
下肢蜂巣炎(かしほうそうえん)になってしまった。


いわゆる、免疫力が弱くなって、傷から炎症が起きてしまい、腫れたのだ。

あはは、笑うしかない。

花野光(はなのひかる)、高校三年生。ただいま、大学受験勉強の真っ最中。


なのに、なのに。
自己管理ができていない自分に腹が立ってしょうがない。

「はあー、自分の責任だけど。なんかな」

入院二日目。

朝起きて目覚めてから、一人しかいない病棟でポツリと独り言を呟いた。

すると、扉が開いた。

「おはようございます。昨日よく眠れましたか?」

 女性だと思って顔を上げたら、男性看護師だった。看護師は女性が多いイメージだが、男性看護師を見るのは新鮮だ。

「あ、はい」

 私は声を発して、男性看護師に言った。

「今日から担当することになった久保田慧(くぼたけい)です。よろしくお願いします」

男性看護師の方を見ると、ペコッとお礼をした。

「あ、はい」

 私は茫然としながら久保田さんを見ていた。
 すると、その視線に気づいたのか。

「…あの、何か付いてます?」

 目を丸くして久保田さんは、私を見てきた。

「……いや、なんでもないです」

 この人、なんかいい。いや、よくわからないけどいい。いい。そんなことを考えてたら、久保田さんが声を発した。

「今から血圧測りますね」

 そう言い、久保田さんが持ってきた血圧計を私の右手で測り始めた。
そう言い、久保田さんが持ってきた血圧計を私の右手で測り始めた。

 ピッ ピッ ピッ

「はい。じゃあ、これで終わりね」

 久保田さんは言ってから、後片づけをし始めた。どうしよう、行っちゃう。何かなにか話したい。

「…あ、あの」

 私が声を掛けた瞬間、久保田さんは、はい? と私の方に向き直した。

 私は茫然と久保田さんの顔を見た。

 カッコいい、カッコいい。カッコよすぎだろう。心の中で叫びながら、私はポツリと呟いた。