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第12話

傷跡
試合後、すぐに私は応援に来ていた親の車で

近くの総合病院に向かうことになった。
あなた

(ぁ、あし……がっ、)

1人で立ち上がるなんて考えられない

くらいの激痛が私を襲った。




病院に到着後、車椅子で緊急受付に行き、

整形外科の先生に診てもらうことになった。
医師
膝十字靭帯損傷…ですね
あなた

………………

医師
断裂していないだけ良かったです…

少なくともあなたさんの症状は

他の人よりは軽いものだと思います。
あなた

じゃあ!!バレーはっ……

医師
歩けるようになるまで2、3週間ですが

完治したわけではありません。

断裂こそしていないので今すぐ

手術をする必要はありませんが……

ただ…放置しておけば悪化する恐れはあります。
あなた

そう、ですよね……

医師
月に1度のペースでリハビリをするので

しばらくの間通院していただきます。

そしてバレーがもう一度やりたいのなら
医師
そのときは手術をしなくてはなりません。



前十字靭帯損傷。

バレーやバスケの世界ではよくあることだ。

しかし完全復活するまでものすごく時間がかかる。

そのため犠牲になるものは多い。
しばらくは松葉杖生活だ。
あなた

ははっ…

あなた

(何が「バレーはっ…!!」だ……)

あなた

(私が終わらせたんじゃないか……)




私たちの最後の夏は

県予選3位という納得のいかない結果で終わった。
医師
どういたしますか??



こんな私が続けたところで

チームメイトが納得するのか……??



高校でバレーをやっても、

また同じことを繰り返すんじゃないか…??
あなた

(いや…そもそも試合に出させてもらえるか
分からないし完全復活できるかどうか……)



これからは受験生だ。

今までバレーに費やした分、勉強も頑張らなくては。
あなた

(それなら…私がとる手段は1つ……)

医師
手術をするなら早めに…
あなた

いえ。大丈夫です。



その場にいた父と母から


「えっ……」


と小さく声をもらしたのが聴こえた。
あなた

(そう思うよね…
ごめんね…お父さん、お母さん。)







覚悟は出来た。












あなた

もう一生バレーはやらないつもりなので。