無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第13話

癒えない
引退してから怪我を負ったものの

松葉杖で割と普通に生活はできた。

久しぶりにチームメイトたちに会ったのは

夏休み最後に行われた女子バレー部の

3年生慰労会のときだった。
あなた

ひ、ひさしぶり……

同期1
ちょっ……!!
話は聞いてたけど大丈夫なのそれ!?
あなた

まあ平気かな……

松葉杖で登場した私の姿に

チームメイトたちは心配してくれた。
同期2
ホントさぁ…
ひやひやさせないでよね、
同期1
そうよ!!あなたが
バレー続けられなくなったら
どうしようって話してたんだから!
あなた

……そっか、そうだよね、ははっ

同期2
あっそうだ。今更なんだけど
東北大会初戦負けだったんだ、
あなたには直接言ってなかった…
あなた

う、うん。
お母さんから聞いてたよ、
出れなくてごめんね……



私たちの最終目標である

県制覇全中出場は達成できなかったが

県上位4校が出場できる東北大会には

私を除いたチームメイトが参加していた。
この怪我のせいで大会には出れないにせよ

応援しに行こうと思えば行ける状態だった。

仲間の最後の勇姿を見に行けるチャンスだった。













でも

"見ているだけ" が

私にとって一番の苦痛だった。









もしあのとき私がブロックで相手の速攻をちゃんと

止めていたら全国の舞台に立てたんじゃないか。


みんなの本当に行きたかった最後の夏への切符を

途絶えさせずに済んだんじゃないか。


頭の中に最後の瞬間がフラッシュバックする。

そんな思いをしながら最後の戦いを見届けるのか。



そんなの……絶対……













「嫌だ……」















目の前の苦しみから私は逃げた。