まぁ、始めはわしも政府の命令じゃから従おうとしておったわい。だが、いざ街であなたを目の前にすれば…とてもじゃないが、出来そうになかったんじゃ
え、でもさっきは捕らえるって……話してたじゃない
あの部屋には監視カメラがあったんじゃ。そういうしかあるまい。…まさかその現場を聞かれるとは思っとらんかったがな、
え、じゃああの話は…うそ?
あぁ
信じられる根拠がない。
だって……あの場を目の前にしてそんな理由で納得なんて出来ない。
私はこれでもこの海を生きてきたの。
ここで信じて裏切られるのが、1番辛い
ま、信じられんのも無理はない。実際1度やろうとしたんじゃからな……だが、手が震えたんじゃ
え
あなたの背後から狙おうとした。だが、手が震えて、しまいには頭の中で笑顔のあなたが思い浮かび、とてつもじゃないがわしには出来んかった。
……
本当じゃ、信用出来んのなら構わん。明日ここを出るといい……だが、これだけは信じてくれ。あなたはわしにとって大切な存在なんじゃ
その時のカクの瞳は、捨てられた子犬のようだった。
そしてどこか哀しみを含んでいた
こんな目を見れば嘘でないことなど一目瞭然だ。
……カクは私の事が妹として大切なんでしょ。
…昔はそう思っとったわい
昔?…
おそらくその時はそう思い込みたかったんじゃろな。なにせ、兄としたってくれとる相手に対し持ってはいかん感情が芽生えてたんじゃからな。
…まぁ、あれじゃ。あなたの事は異性として大切なんじゃ
……え?!
あなたもさっきの口ぶりから見るにわしのことを好いとんじゃろ?
んな、?!
どうしてバレて?!
どうしてバレたって思っとる顔じゃな。
はぇ?!な、なんでわかっ!!
ハッハッハッ!あなたはわかりやすい。それで、どうするんじゃ?あなたがこれからも兄のようなわしを求めておるんじゃったらそこままで行こうと思っとる。まぁわし的には恋人になりたいのが本音だがのォ
……わ、たしも…出来れば…こ、恋人になりたい…かも。
そうか。ならなろうかのぉ。
そういいカクは私の頭を優しく撫でた
やっとくっついたか
兄さん?!いつからそこに?!
ずっといた。
……あなた。カクを隣に置けば余計に政府から見つけられやすくなるぞ。
大丈夫。承知の上よ。…でも、兄さんが許すなんて意外。私が言うのもなんだけど兄さんシスコンだからてっきり許してくれないのかと。
誰がシスコンだ。べつに許した訳じゃない。相手がカクなら何かあればすぐ殺れるから何も言わないだけだ
あ……
そういうのをシスコンと言うんじゃ。
こんにちはAMOです!
今回でカク終わりです!
次はサンジいこうかな?
次回もよろしくお願いします😊
いいねして作者を応援しましょう!
この小説を読んだ方は、こちらの小説も読んでいます
- 青春・学園
あんたらの妹になんて生まれなきゃ良かったのに。
小さな,小さな市大会の出来事。 「おめでとう。ベストリベロ賞です。」 嬉しくて仕方がなかった。 私の努力が認められたみたいで。 「ただいま!お母さん!見て!見てよ!」 賞状を自慢しようと手を掛けた。 「侑!治!凄いじゃない! 2人ともメダルとトロフィーおめでとう!」 誰も私を見てくれない。 聞かれるのは兄達のことだけ。 「宮兄弟の妹」 それだけで私の名前なんて知らないでしょ。 心の底から思うよ。 「お兄ちゃん達の妹になんて」 「生まれなきゃ良かったのに。」
favorite 134,577grade 11,610update 2024/04/06 - ノンジャンル
失敗作少女
冷炎を恨んだ
favorite 163,320grade 11,505update 2024/04/10 - 青春・学園
ぶりっ子のフリっておもろくね?
『及川さぁぁん♡かっこいいですぅ♡』 (女にキャーキャー言われてっからって調子こいてんじゃねぇぞゴラ!) 『キャー!岩泉先輩ナイスキー♡』 (うぉぉ!!今のすげぇ!!) 『国見くんサボっちゃ、めっ!だよ!』 (センター分けの癖にサボんな) この小説の参考等は受け付けておりません。ご了承ください
favorite 306,788grade 15,787update 2024/03/30 - 恋愛
ただ、貴方の背中だけを……
中学で観た兄の試合で、忘れられない人と出会った__。 振り向いてほしい。 悲しませたくない。 応えたい。 でもどうしようもなく、好き。 行き交う“好き”のキモチ。 貴女が最後に選ぶのは、変わらず彼……? それとも……。 甘酸っぱい、切ない、恋の行方____。 ✑☁︎︎序章編..2話~340話 ✑☁︎︎本編編..344話~764話 ✑☁︎︎最終章編..766話~ ・ ・ ・ ※落ち不明 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✁キリトリ✁ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんな事あらすじに書きたくないけど、パクリなどは絶対にやめてください。
favorite 565,995grade 15,759update 3日前 - ノンジャンル
赤髪の娘であり白ひげの孫です
夢主は赤髪の娘で、白髭の孫です。
favorite 7,482grade 1,003update 2024/04/07
コンテスト受賞作品
もっと見るショートドラマ&アニメーション原案募集コンテスト
公式TikTokの注目動画
もっと見るチャレンジ小説
もっと見る- ホラー
妖怪街に紛れ込みました
内気な高校生、久東叶多はその性格故に虐められていた。 自暴自棄になり学校を飛び出した叶多は近所で見つけた秘密の通路に入る。 すると町は消え、代わりに現れたのは妖怪が蔓延る街だった。 戸惑う叶多を助けてくれたのは「妖怪何でも屋」の社長だった____ ━━━━━━━━━━━━━━━ やる気出たので書き始めました‼️ 宣伝と応援よろしくお願いします📣 ファンアートは1話のコメント欄にリンクを貼ってくださればすぐ飛びにいきます そしてモチベが上がります
- 恋愛
コスモス
コスモス~Flower of life that does not~ あれから5年の月日が経った初夏。大野莉沙、18歳。お互いの心を変える運命の出会いをした影山星護とは、別々の高校へ進み、今では付き合ってもう2年。そんな2人は、いよいよ高3になり、それぞれ、これから進んでいく道に悩んでいた。そんな時不良から更生するため必死で努力する星護の前に突然、事件の発端となるある人が現れて・・・。 心はいつも繋がっている。たとえ離れても。ずっと。 悲惨な現実に泣き崩れる星護と、大きな選択を迫られる莉沙。すれ違っていく2人の思いはどう進んでいくのか┄┄。 ✩前作『クライアイ』(2021・春 完結 )より。 ✩『クライアイ』┈┈┈5年前、主人公・莉沙と星護の13歳の頃のストーリー。
- ファンタジー
この世界を君が紡ぐ
ある日。一つのことを除き、記憶を無くした主人公が目を覚ました。 その主人公は、自分には「ハイジャ」という名の姉がいた。それだけは覚えていた。 主人公は、無くした記憶を取り戻しながら、様々な種族と交流し、姉を探す旅に出る。 ────────────────────────── 【プロローグ】 第1話〜第8.5話 第1章【アウィス】第9話〜 ────────────────────────── 表紙とアイコンのイラストは自作です 4/2 チャレンジ称号獲得!ありがとうございます!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!