これはまだ、私が麦わらの一味と行動を共にしていた時の話。
私は夜、見張りをしていた
声の方をするとそこには見張り番では無いはずのサンジがいた
そこからは他愛のない会話をした
互いの趣味や好きなこと、最近の悩みなどほんとに会話が尽きなかった
そして私の見張り番の時間がもうすぐ終わるのか、ウソップが起きてきた
そういい、部屋に戻った
去り際にサンジくんが小さな声で
といった
本人は誰にも聞こえていないだろうと思ってるのかもだけど、
人より少し耳がいい私にはしっかりと聞こえていた
その時のサンジくんの声が普段のメロメロしてる時とは違い、低く、無意識に言っているような声だった
多分今の私の耳はりんごのように赤いだろう
だから横髪で耳を隠しながら部屋に戻った
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。