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第1話

少年A
31
2019/03/18 10:43
不思議に、僕は笑っていた。
美しく散る赤い花弁。これ程美しいものなどほかにあるのだろうか。
そう思った。
君は叫んだ。耳が痛くなる。なあ。君も嬉しいはずだろう?
白いブラウスに染みる赤い血。紅く色づいた頬に零れる涙。
ああ。なんて美しい光景なんだろう。
こんなに君を愛しているのに、気づいてくれずに他の男と仲良くしている君が悪いんだ。
君を手に入れるには、






「…こうするしかなかったんだ。」

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