第8話

暗闇のち出会い
96
2018/08/30 11:15
不思議な女の人が現れ数日。
何も変わった事はない。
さて……お菓子でも作ろうかなー……
レオル
?宙、何をするんだ?
お菓子でも作ろうかなーって
レオル
ふーん、じゃあ早く作ってくれよ
……は?
レオル
俺、食う専門だからw
こいつのお菓子に毒でも入れてやろうか…
はぁ……
まぁ早いとこ作っちゃおっと
その時だった。
ドゴォォォン





とてつもない雷が落ちた。
……っ!?
運悪く雷が落ちたのは家の近くだったらしい。
レオル
宙っ!大丈夫か!?
っ、うん、、大丈夫、、、
レオル
なんだって雷なんか……
そう言いながらカーテンを開け、空を見た私達は絶句した。
レオル
光が………無い……
ここに来て1ヶ月ほど経ったが、この世界は雨が降っている時でも、光の魔力の影響で空が暗くなることはない。

だが今はどす黒い黒い雲に覆われ、光は一切ない。
……異常気象?
レオル
いや、それはない。
この世界は魔力のおかげで光が無くなることは絶対にないんだよ
え、じゃあなんで……
レオル
……わからん…とにかく俺から離れるなよ
こういうところは頼りになるんだよなー……
って、今はそんな事どうでもいいんだって!!
街の住人
うわぁぁぁぁ!!
く、くるな、、来るんじゃない!!
レオル
!?
な、何が起こってるの!?
あまりの急展開に頭が全く追いつかない。


不安と恐怖でどうにかなってしまいそうだ。
そんな私を見て、レオルはそっと私の手を握ってくれる。

私の手を握ったまま、レオルはじっと外を見ている。
レオル
宙…ここには人じゃねぇ怪物みてぇな奴も居ただろ
?う、うん……
外を見つめたまま、レオルが言う。
レオル
なんでかは分からんが、そいつらが俺達を狙っているみてぇだ。
え………それ…かなりヤバいんじゃ……
レオル
ああ、やばい。ハッキリ言うと激やばい。
ああ、また振り出しだ……
ようやく少しずつこの世界のことが分かってきたのに、また、何も分からない所から始めなきゃいけないんだ……
そう思ったその時だ
???
うりゃゃぁぁぁぁ!
???
いや、だめだって!絶対だめだってぇえぇぇぇ!!
叫び声と共に、レオルが開けていた窓から2つの人影が飛び込んできた。
レオル
!?お、お前ら誰だよ!
???
いやぁー悪ぃな!突然飛び込んじまってよ!
???
わぁぁ、ごごごごめんなさい!!
そう言って立ち上がった2人は私たちと同じぐらいの年齢だろう。

ひとりは茶髪の男の子。
もうひとりは金髪の女の子。
えっと、名前は?
???
ああ、名前言うの忘れてたな!
カイリ
俺はカイリ!
カイリ・アレーンだ!
リンカ
え……と…
リ、リンカ・シエルです。
レオル
お前ら、歳は?
カイリ
俺らは16歳だ!
あ、同い年だね!リンカちゃん、タメでいいんだよ?
リンカ
え、ああ、はい……
ところでお二人は?
レオル
ああ、そうだな、
俺はレオル・アリアスだ。
よろしくな
私は宙。
宙でいいよ
カイリ
レオルと宙だな!
よろしく!!
リンカ
えっと……よろしくね、宙ちゃん、レオル君。
私達のことは呼び捨てでいいよ?
リンカ
……よろしく、宙…レオル。
カイリ
こいつ、超引っ込み思案だからよー、あんま気にしないでくれよな!
リンカ
ちょ、カイリ!
誰のせいでいつもこうなってると思ってんの!?
カイリとリンカは仲が良いんだなぁー、と思わず私もにやけてしまう。
そんな事を考えていると、
レオルが肘で私を小突いてきた。
レオル
なぁ、こいつらここに住まわせろって事だよな?
うんまぁ……だろうね…
私はふと思った。
この素晴らしい……かもしれない出会い。

捨てる神あれば拾う神ありって、本当なんだなぁ……
作者
皆様こんにちは!作者です!最近全く更新できなくて、本当に申し訳ないです……
夏休みに入り、部活も厳しいので、今まで以上に頻度が落ちると思いますが、どうかご容赦くださいm(_ _)m
読んでくださっている読者の皆様、本当にありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願いします(´・ω・`)(´-ω-`)) ペコリ

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