さて、今私はレオルが案内してくれる、というので、それについて行ってる状態だ。
そこに置いてあったのはリンゴやぶどうなど、私にも馴染みのあるものばかりだった。
ただいくつか見慣れないものもあった。
黄色く、幾何学模様のようなものがついた
「カナル」
ゴム○ムの実のような感じの
「アパル」
などなど
続いて案内されたのはお城らしきところだ。
ほほーう、なるほど、王様のお城なんだー……
本当に日本とは全然違う。
お城の形も、イギリスとかにありそうな石造りの立派なお城だ。
なんと言ってもスケールが違う。
日本の城のお堀とかとは比べ物にならない程大きくて、もはや広すぎて1番向こうとかは見えない。
で、まぁその後はほぼ日本と変わらないので割愛させて頂こう。
まぁ、なんやかんやで昼時になった。
歩いて10分ほどすると、小高い丘があった。
どうやらレオルのお気に入りの場所とはここの事らしい。
と、言ってレオルは何やらお菓子のようなものをくれた。
パステルカラーの丸い形をした砂糖菓子のようなものだ。
サクッ パリパリ
うむ、美味しい。
日本の物で近い味なのはあんこだ。
そして、私はふと、前を見て感動した。
そこには、どこまでも続く無限都市と青い空が広がっていた。
そんな景色を見て、言葉が出ない私に、レオルは優しく、無邪気に言った。
、と。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。