第4話

のこった口紅 弐(R)
231
2022/05/09 14:14
N
りほ先輩は恋人居て羨ましいなー
喫煙室でタバコに火をつけて一口吸い、西さんの一言に私は、吐いた煙が逆流しそうになってむせた
__ゴホッゴホッ
N
だっ、大丈夫ですか?笑
R
危ないー…
食べたご飯出てくるかと思った笑
N
すいません笑
だって居るでしょ?先輩
R
私なんて5年居ないよ笑



我ながら5年居ない、なんて言うのはどうなんだろうって思いながらもつい口にした


N
えー!!5年ですか?笑
みんな見る目なさすぎー
R
なあにー嬉しいこと言ってくれて!
ご飯だけじゃ足りないの?笑
この子は口が上手いなーなんて思いながら、最後の1口を吸い立ち上がると西さんは慌てて吸い殻に押し付ける
R
ゆっくり吸ってていいよ笑
N
一緒に戻ります!
でも、ほんとに先輩を選ばないなんてみんな見る目なさすぎですよー
R
はいはい笑
西さん、冗談ばっかりー
N
私、お世辞や嘘は苦手なんですー



横目で西さんを見ると、真っ直ぐ私を見ていた





嘘偽りない眼差しで、しっかり私を見ていた

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