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第1話

×藤原樹
287
2020/05/19 11:38
side 樹


俺には可愛い彼女がいる。


名前は坂東希。
お察しの通りE‐girlsのパフォーマー。


最初は
「坂東さん可愛いなぁ」くらいにしか
思っていなかったのだが、
人あたりの良さや
プロ意識の高さ(熱愛出さない)や
努力家な所や
モデル、女優としても活躍する姿など
様々な表情を見ていくうちに好きになった。


告白はもちろん俺から。
最初は断られたけど、諦めたのか受け入れてくれた。


それからというもの
ギャップが可愛すぎて毎日惚れ直してます((


希「樹くん?どうしたの??」

樹「いや、今日も希が天使だねって話」

希「なにそれ笑」


ソファーでゆっくり寛いで
本を読んでる希は絵本から出てくるお姫様みたい((


そんな希の左隣にはネコ。
膝の上にはマース。
んで、右隣に座ってるんだけど……


……マースめちゃくちゃ羨ましいんだけど。
希の膝の上とか特等席もいい所。


てか、最近は家から出れないから
暇なのはわかるけど
もうちょい彼氏にも構え〜ってことで
希の肩に頭を置いてみた。


希「……なに?かまってちゃんの日なの?」

樹「本とマースに嫉妬してるだけ。」

希「…っ/////」

樹「なんで照れんの?可愛いかよ」

希「……今は、見ないで…」


そう言いながら本で顔を隠す希。


……まじ可愛いんだけど。
ほんとにこいつ天使かよ。


樹「やだ。
もっと、希の照れてる顔見せて。」

希「……やっ」


……本を取り上げて覗き込もうとすると
見せまい、と俺に抱きついてくる。


……ほんとに可愛いんだって。
そろそろ俺の理性保つの無理なんだけど……


樹「……10秒以内に顔上げないと
襲うからね??
はーい、じゅーう、きゅーう……」

希「それは嫌!!」


って言いながら顔をあげるけど
すぐ顔を真っ赤にしてまた俺の胸板に顔を寄せる。


樹「……はい。時間切れ。」


耳元でそう囁いてから
希の顎を持ち上げてキスをした。


希「ん……っ、」

樹「……はっ」


最初は触れるだけだったけど
その度にビクッと震える希が可愛くて
角度を変えて何度も何度も繰り返した。


途中で下唇を啄んでみたりしながら
キスを繰り返すと
段々と深くなっていくのに耐えきれなくなったのか
酸素を求めようとした。
薄く口が開いたのを狙って自分の舌を入れた。


希「!?……っ」

樹「……」


最初はちょっと歯列をなぞったりするだけ。


それから段々舌を絡めていくと
どちらか分からないくらいの唾液が頬を伝う。


キスの合間に薄く目を開けると
真っ赤で涙目になりながら
頑張って受け入れようとする希が可愛くて
気づいたらソファーに押し倒してキスを続けていた。


…どのくらい経ったのかは分からない。
けど、希がひたすらに俺の肩を叩くので
一度離してみると、
銀の糸が俺たちを繋いでいた。


希「はっ、はぁっ……///」

樹「んふふ。可愛いよ。希。」

希「/////」


最後にもう一度キスをしてから
腕を引いてバックハグをすると、
何かに足を噛まれたのと肩に爪を立てられた。


……犯人は分かってる。
大方、希を取られて不機嫌なネコと
希大好きで俺に取られて嫉妬しているマース。


希「ほら、ネコもマースも怒っちゃったじゃん。」

樹「ネコにもマースにも悪いけど
希は俺のだから」

希「……それはずるいよ///」


……あぁーーー。可愛い。
本当は今すぐ襲いたいけど、さっき襲ったし
夜のお楽しみにしときますか。

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