桜ちゃんに「· · ·頭を冷やせば?」と
冷たく言って去ってから教室に戻り、
ずっと、机に突っ伏していた。
千秋は、呆れたように
ため息をついた。
きっと、責められるんだ· · ·。
千秋に、嫌われてしまう· · ·。
だって、千秋は桜ちゃんの事好きだから。
千秋はそう言って私の頭を撫でた。
え、そうって· · ·冷たくない?!
もっと、ほかの言い方ないの?!
そんなことを思いながら私は
外を見た。
すると、桜ちゃんは、女子に何か頼んだ様子で
女子達は張り切っていた。
きっと、桜ちゃんの友達だろう。
しばらく男子の後ろについて行き、
着いた先は体育器具庫だった。
男子達はそういうと、私の腹を
おもいっきり蹴って、
その後私の腹の上に男子が乗った
すると、男子は私のシャツを破った
千秋は、そういうと私の上に
乗っていた男子を殴りどかした。
なんでこんなことしてくれるの?
もう、絶対私· · ·千秋のこと
好きなんじゃん· · ·カッコよすぎるよ
バカ· · ·
そんな事· · ·目の前で言わないでよ· · ·
期待しちゃうじゃん· · ·
男子はそう言ってどこかに行ってしまった
千秋は本気で心配してくれてたみたい。
ありがとう· · ·千秋。
大好きだよ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!