第6話

キスを交わす兄弟 6
2,028
2022/08/21 09:03

観覧車は誰にも見られない中に2人きり。











一周するまでに終わればなんだってしていい。










「蓮、なんで観覧車なの?」










『亮平さ、今日1日ずっと橋本さんといたよね』










「そうだね」









『わざと俺に見せつけたよね。キスしようなところとか呼び方を帰るところとか、関節キスとか』








「で、何?」










俺は、亮兄を押し倒した。















目には涙が溢れてきた。









『俺がどんな気持ちで…』










「寂しかった?妬いた?」









『そりゃ……当たり前じゃん』









「ねぇ、それは俺も同じだよ」









亮兄は俺の肩を支えながら










俺を座らせて、隣で手を繋いだ。








「なゆさんが蓮のことを好きだってわかってたから、蓮もいい感じに対応しちゃってさ」








『亮兄もそう思って考えてくれてたの?』










「蓮、1回俺にキスして。」









『いいの?』









「今更、1回に確認要らないでしょ」









俺は兄にキスをした。









触れ合う唇、誰にも邪魔されない空間。









「んぁ……ねぇ、ほんとに1回だけで満足なの?」










『そんな可愛い顔で言われたら、抑えてたストッパーがバカみたいじゃん』











俺たちは、S極とN極のように









引っ付きあっては、少し離れて。










また、吸い付けられるようにくっついた。











『亮兄……』










「蓮、好きって俺に教えて」










『好きだよ、今はこれだけでもいいかな』








「ずるい……」










一周し終わるギリギリで俺には離れた。









何も無かったかのように降りて










終わりの音がなっていたから、出口に向かった。










「今日の最後に、蓮と観覧車乗れて良かった」










『俺も。てか、橋本さんとはどうなったの?』








「告白されてないよ、」









『なんで、キスしようとしてたの?』









「知りたいの?」











『そりゃ』








「それは……なんでだろう?」









『……え?』









「え?そんなに変?」









『本当に意味わかんないわ。』










亮兄と遊園地を出て、バスに乗る。








まだ、誰も居なかった。









「蓮……」








亮兄に呼ばれて、亮兄をみると








立ってる亮兄が座ってる俺にキスをした。










『え?』








「蓮、俺が好きなのは蓮だから。だから、」









亮兄は頭を撫でた。









「安心しな。」








『うん……』








亮兄はバスが動くまで









座ってる俺の前に立って、外を見ていた










☆♡💬お願いします!

プリ小説オーディオドラマ