明らかに怒っている悟様。
まあ当然だろう。
五条家と禪院家は
仲悪いって聞いたし...
ひいっ、めっちゃ怒ってんじゃん
禪院直哉の方を向き
そう言う悟様。
私にはお構い無しで
会話を続ける禪院直哉。
悟様もなんか
黙っちゃったし!
私が居なくなったら
絶対喧嘩始めるでしょこれ。
こっちはこっちでウザイ
本当に面倒臭い人だな
私は息を思いっきり吸い込み
こう言った。
私が本音をぶちまいてる
横で悟様は大笑いしている。
明らかに怒っている直哉さん。
マフィア時代、
何度殺されかけてきたか...
直哉さんは相当頭に来たのか
その場を立ち去った。
子供みたいに駄々をこねられる
口をとんがらせる悟様。
はあ、ここで機嫌損ねるのも
面倒だしなあ...
悟様は私に手を差し出してきた。
何これ、掴まれって事?
戸惑う私に
そう言う悟様。
きっと私をからかっているのだろう。
これだからガキは...。
私が喋り終わらないうちに
悟様に手を掴まれた。
"ひゅんっ"
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気づくとそこは、
コンビニの前だった。
バシッ
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店内
悟様真っ先にスイーツコーナーに
向かっていった。
私はと言うと....
大量に包帯を購入していた。
きっと店員さんは
何だこのやばい客...。と思っただろう笑
でも与謝野女医に頼まれた分と
太宰くんのための分。
両方買っちゃったから
多くなっただけで、こんなに
買ったことは1度もないからね!
そんな事思いながら
店内を歩いていると、
ポートマフィアの構成員であろう
黒服の声がした。
この時間帯だと
夜の巡回といったところだろうか
ほんの僅かだが
身体に緊張感が走る。
黒服がそう言った時、
ドアが開き誰かが入ってきた。
しかも中也じゃん!!!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。